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俺もそろそろ家に帰るかな。

休めるときには休んでおかないと、大切なときにバッテリー切れになってしまっては困る。



白衣のポケットに手を入れ、佐久間の病室を出ようとしたときだった。






舘「うわ、っと」
深「おー、舘先生」



ぶつかりかけたその人は、眼鏡をかけた私服の深澤先生。

その隣を見ればさわやかな長身が。





深「あ、これ阿部ちゃん」


俺の目線に気づいた深澤先生が紹介してくれた。






舘「佐久間からお話は聞いてます」

阿「、ほんとですか……変なこと言ってなきゃいいけど」



苦笑した阿部先生が自分のくちびるに指を添える。


そういえば阿部先生はあざといあざといって、しきりに佐久間が言ってたな。







舘「阿部先生は聞いてたけど。深澤先生まで来るとは」
深「ずっとお休みしてたから心配でねー」


まあそうだよね。しばらく高熱が続いていたから。




舘「今ちょうど寝たところだけど、……」






言いながら体を傾けて病室をのぞく。



その瞬間、掛け布団から顔だけ出してこちらを見ている佐久間とばっちり目が合って思わずあきれてしまう。





舘「こーら、寝ててって言ったじゃん」
佐「だって先生たちの声したんだもん」





本当、変なところで敏感なんだから。

看護師の動きを読んで、どんな処置を受けるのか察したりとか、そんなことも昔はあった。


手を焼いたなって懐かしく思い出すけど、それは今も変わらないか。








深「ごめんごめん、俺ら出直すわ」



苦笑いした深澤先生がひらひらと手を振る。


優先すべきは佐久間の体調だから仕方がない。






頷き返そうとした俺を、佐久間の声が遮る。

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九花(プロフ) - 多胡春那さん» コメントありがとうございます。次のお話につなげられそうなので、少し考えてみますね! (2021年5月26日 21時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
多胡春那(プロフ) - 過去の2人が出会った時を思い出してるとこでもう少し先も知りたいです! (2021年5月21日 0時) (レス) id: a4579094f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九花 | 作成日時:2021年5月20日 22時

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