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ちょうど家に帰ったタイミングで、かばんのポケットにつっこんであったスマホが震え始める。
取り出して確認してみれば、液晶画面には「康二」の2文字。
制服から着替えつつ、スピーカーフォンに切り替えて通話ボタンを押した。
向『もしもしめめぇ〜？』
電話でも変わらない康二の声。
目「どうしたの」
向『めめの声聞きたなったからぁ』
語尾にハートがつきそうな調子でぶりっ子みたいに言うから、思わず笑ってしまう。
目「切ろうか」
向『あー待って待って、切らんといて！
めめとラウールが演劇部やるって聞いたから』
聞けば、康二は写真部として演劇部の撮影をしてくれるらしい。
そういえば去年も康二が撮っていたとか、前に聞いたことがある気がする。
うわ、俺の演技康二に撮られるのか。
なんか恥ずかしいな。
目「今年は佐久間くん出ないんだってね」
あ、今のは言わなきゃよかった。
だってほら、
向『めめそんなさっくんと仲良かった？』
康二は変なところで鋭いから。
向『さっくん好きなん？』
何ですぐそうやって結びつくんだろう。
否定しようとしたもののわざわざ隠す必要もないかなって思い直した。
多少騒がれるかもしれないけど、それも別にいいか。
脱ぎ終わった制服をハンガーに掛け、自分のベッドに腰掛ける。
大きく息を吸って一気に言った。
目「……うん、好き。佐久間くんのことが好き」
阿部ちゃんと話したときはこんな直接的な表現をしなかった。
だけど、自分でちゃんと口に出して改めて自覚する。
あのきらきら笑顔を独占したいと思ってしまうこの感情は、初めて佐久間くんと会ったときから変わらない。
向『＿＿ほんま？！ やっぱそうなんやぁ』
一瞬驚いたような静寂が訪れたあと、すぐに康二の明るい声が鼓膜を震わせる。
目「『やっぱ』って？」
とっさの康二の一言が引っかかって思わず聞き返す。
向『見てたらそうかなぁって』
当たり前のように言う康二。
阿部ちゃんに俺の思いがお見通しだったみたいに、康二にもバレてたんだ。
一番俺の思いを知ってほしい本人には気づかれてないみたいだけど。
それもまた鈍感な佐久間くんらしいなって頬をゆるませていたけど、俺は次の瞬間康二が発した言葉によって金縛りに遭うことになる。
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九花(プロフ) - ハチさん» ハチさん、お久しぶりです！ さっそく読んでくださってありがとうございます。佐久間くんはほんとにフワフワしているので、めめくんはもう絶対に佐久間くんを一人にしませんね……笑 (2021年9月24日 23時) (
レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - 律さん» 律さんお久しぶりです、ありがとうございます！ 彼らはたぶん、ずっとあんな感じでわちゃわちゃしてますね、笑 めめさくにはかわいいが詰まってますもんね……！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - さやかさん» 読んでくださってありがとうございます！ きゅんきゅんしていただけてうれしいです＾＾ またいつか、思いついたときに書くかもしれません……！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ(プロフ) - 続編という名の短編その後をありがとうございます!mmskにいつメンとのワチャワチャ感、sk姫を守るmm様、末永くお幸せにという感じでした。今後も更新楽しみに待機してます! (2021年9月19日 23時) (レス) id: 9e54988928 (このIDを非表示/違反報告)
律(プロフ) - 皆で夏祭り！！読みました！！mmskだけでなく2人を取り巻くイツメンとのワチャワチャも見れて一度で二度も三度もおいしい！！って言いながら読みました可愛いがすぎます！！またこうやって子の世界線のmmskが見れて幸せですありがとうございます。 (2021年9月19日 20時) (レス) id: 0f04c0b152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九花
| 作成日時：2021年3月21日 20時
