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▶ side: sk
深「佐久間、今日すーごかったね？」
快感の余韻に浸っていれば、同じように興奮したふっかの声。
佐「ん、すごかった！」
こんなにもたくさんの人が集まったのは、3年間でも初めてだった。
大きくうなずき返したら、隣の照が首を振る。
岩「そうじゃなくて。佐久間が、すごかった」
佐「おれ？」
首を傾げてみせたけど、奥にいた涼太まで何かを理解したように頷いている。
深「なんか覚醒したみたいだった。マジですごかったよ、佐久間」
佐「そぉー？」
確かに、本番ならではのゾーンに入った感じはあったかも。
あれだけ人が多いと、やっぱり練習以上の力が出るものだ。
佐「あーっつい！」
制服に着替えたいけど、汗が引くまではこのTシャツのままでいたかった。
お腹の辺りの布をつまんでぱたぱたと風を送り込む。
どうやら、数分後には演劇部の上演が始まるらしい。
涼太たちがバタバタし始めたのを見て、着替えが入ったかばんを持ち上げる。
ずっとここにいても邪魔になってしまう。
奥にある鉄扉を押し開け、舞台裏から明るい外へ出た。
＿＿
▶ side: mm
公演が終わってからも、しばらくは放心状態で動くことができなかった。
しなやかに、儚く、それでいて力強く舞台上で舞い踊る彼が佐久間くんだなんて。
普段の佐久間くんを知っているからこそ、にわかには信じられなかった。
表情や目の動き、指先に至るまで、すべてが佐久間くん本人によって計算しつくされていた。
醸し出す雰囲気、彼の身にまとった空気が、そこだけ澄み切ったかのように感じられた。
芸能人、……そんな言葉だけでは表しきれない。
パフォーマー、芸術家、まさに表現者。
照明が消えて舞台が真っ暗になってなお、姿艶やかなほほえみを浮かべて舞い踊る佐久間くんの表情が、脳裏に焼き付いて離れない。
体育館の会場に満ちたざわめきと拍手が、不意に耳の中を満たす。
はっとしてはじかれたように立ち上がる。
佐久間くんとの関係がこじれていることなんて、もう俺の頭にはなかった。
とにかく佐久間くんに会いたい。息をのむほどの感動を直接伝えたい。
人混みをかき分けて舞台に近づく。
下手側の扉が開いて、さっきまで舞台上で見ていた真っ黒の衣装が翻ったのを見る。
目「っ、佐久間くん！」
まだ興奮でぼうっとしたまま、その背中に大きな声で呼びかけた。
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九花(プロフ) - ハチさん» ハチさん、お久しぶりです！ さっそく読んでくださってありがとうございます。佐久間くんはほんとにフワフワしているので、めめくんはもう絶対に佐久間くんを一人にしませんね……笑 (2021年9月24日 23時) (
レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - 律さん» 律さんお久しぶりです、ありがとうございます！ 彼らはたぶん、ずっとあんな感じでわちゃわちゃしてますね、笑 めめさくにはかわいいが詰まってますもんね……！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - さやかさん» 読んでくださってありがとうございます！ きゅんきゅんしていただけてうれしいです＾＾ またいつか、思いついたときに書くかもしれません……！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ(プロフ) - 続編という名の短編その後をありがとうございます!mmskにいつメンとのワチャワチャ感、sk姫を守るmm様、末永くお幸せにという感じでした。今後も更新楽しみに待機してます! (2021年9月19日 23時) (レス) id: 9e54988928 (このIDを非表示/違反報告)
律(プロフ) - 皆で夏祭り！！読みました！！mmskだけでなく2人を取り巻くイツメンとのワチャワチャも見れて一度で二度も三度もおいしい！！って言いながら読みました可愛いがすぎます！！またこうやって子の世界線のmmskが見れて幸せですありがとうございます。 (2021年9月19日 20時) (レス) id: 0f04c0b152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九花
| 作成日時：2021年3月21日 20時
