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ぐすぐす泣いている佐久間をいったん落ち着かせ、とにかく話を聞く。
しゃくりあげながら話された内容は、俺の脳内を混乱させるには十分だった。
佐久間が目黒への想いを抱き始めたのは夏休み前。
俺とふっかにからかわれたことで何となく意識するようになったのが、康二に相談して確信に変わったという。
渡「じゃあ告白すればいいじゃん」
佐「だ、だって！」
佐久間いわく、自分は目黒には似合わない。
そうやって悩んでいるうちに、決定的な場面を目撃してしまったという。
渡「へぇ、目黒彼女なんかいたんだ」
佐久間の言葉に、まずは驚きがくる。
だって、普段からサバサバしてて部室で恋バナになったときも特に反応を示さない目黒が。
……いや、彼女がいるからそうだったのか。
舘「ちょっと待って」
だけど、そんな俺の思考を涼太の冷静な言葉が途切れさせる。
舘「それ本当に彼女だったの？ ただ一緒に歩いてただけなんじゃない？」
恋人がいるのに優しくされたから泣いてしまったらしいけど、もし本当は彼女なんかいなかったとしたら。
それは逆に、目黒が佐久間に気があるってことになるんじゃないか……？
佐「友だち……？」
希望を持ったように佐久間が目を見開く。
渡「そうそう。目黒だって女の友だちくらいいるっしょ」
佐「手、つないでても……？」
佐久間の言葉に、思わず表情が固まる俺ら。
舘「それは……」
手をつなぐって、スキンシップの中でもかなりハードルが高い。
恋人どうしなら当然だろうけど、友だちでそれはさすがに考えにくい。
佐久間も分かっていたのか、俺らの反応を目にして再びうつむいてしまう。
渡「佐久間はさ、目黒とどうしたいの？」
佐「どう、って……？」
困惑した表情を見せる佐久間。
たとえば付き合いたいとかさ、そういう思いがあるんじゃないの？
佐「分かんない……」
せっかく泣きやませたのに、混乱したせいかまた泣きそうになる佐久間に焦る。
舘「分かった。じゃあ俺らに任せて」
だけど、隣からは涼太の落ち着き払った声。
舘「佐久間が目黒に想いを伝えられるように、俺らがサポートする」
でも、と言い掛ける佐久間を涼太が遮る。
舘「佐久間は何も考えなくていいから」
火がついた涼太は誰にも止められない。
まあ、こんなに落ち込んでる佐久間は見てるだけで変な感じだし。
一肌脱いでやってもいいか。
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九花(プロフ) - ハチさん» ハチさん、お久しぶりです！ さっそく読んでくださってありがとうございます。佐久間くんはほんとにフワフワしているので、めめくんはもう絶対に佐久間くんを一人にしませんね……笑 (2021年9月24日 23時) (
レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - 律さん» 律さんお久しぶりです、ありがとうございます！ 彼らはたぶん、ずっとあんな感じでわちゃわちゃしてますね、笑 めめさくにはかわいいが詰まってますもんね……！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
九花(プロフ) - さやかさん» 読んでくださってありがとうございます！ きゅんきゅんしていただけてうれしいです＾＾ またいつか、思いついたときに書くかもしれません……！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: 0cc2e8f816 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ(プロフ) - 続編という名の短編その後をありがとうございます!mmskにいつメンとのワチャワチャ感、sk姫を守るmm様、末永くお幸せにという感じでした。今後も更新楽しみに待機してます! (2021年9月19日 23時) (レス) id: 9e54988928 (このIDを非表示/違反報告)
律(プロフ) - 皆で夏祭り！！読みました！！mmskだけでなく2人を取り巻くイツメンとのワチャワチャも見れて一度で二度も三度もおいしい！！って言いながら読みました可愛いがすぎます！！またこうやって子の世界線のmmskが見れて幸せですありがとうございます。 (2021年9月19日 20時) (レス) id: 0f04c0b152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九花
| 作成日時：2021年3月21日 20時
