切り込み隊長、体調不良であります！ ［後編］

おまけ ページ24

あの旅行から帰ってきて最初の全員での収録。



あれだけ迷惑……じゃなくて心配かけたから、楽屋に入るのを少し躊躇してしまう。




舘「……どした、佐久間」

不意に後ろから声をかけられて背中がはねる。


佐「りょうた、」


ドアノブに触れたまま固まってたおれを不思議そうに見つめてる。


舘「もう体調は大丈夫なの？
つらくない？」

佐「ひかるとふっかのおかげで！ありがとねー」





笑顔で言ったけど涼太は疑いのまなざしでおれのおでこに手を当てる。




舘「うーん、熱はなさそうだけど。
くれぐれも無理だけはしちゃだめだからね」




佐「大丈夫って！」







旅行中具合が悪いのを隠してたこと、おれ自身結構反省していて。



ラウとかひかる、ふっか、康二を謝らせてしまったことをすごく申し訳なく思っていた。




……そんなこと言ったらきっとみんなは「さくまのせいじゃない」って言ってくれるんだろうけど。





舘「……とにかく中入ったら？」


涼太がドアを開けてくれて楽屋に入る。




おれらが最後だったみたいで、みんなすでに楽屋に集結していた。





阿「おはよう。


……佐久間、大丈夫？」





立ち上がったあべちゃんが近づいてきて、おれの首筋に触れる。




佐「ちょ、それ今外で涼太にもやられたー」


目「みんな心配なの。
あんなに弱ってる佐久間くん見たの初めてだったし」




めめにまで言われてしまえば返す言葉がなくて。






佐「だ、大丈夫だと思ったんだけどなぁ……」



阿「どこが！
初日の朝の時点でちゃんと熱あったんでしょ」

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