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定時で帰るの久々だな〜って思いながら会社のロビーを抜ける。
？「Aっ…！！」
横から突然名前を呼ばれたから、立ち止まって声のする方を向く。
『…えっ…翔太…。』
…一番会いたくない人。何でいんの。
翔太「電話も出ねぇし…何で無視すんだよ…。」
あの後何度も翔太から電話が来てたけど、もちろん出るわけなんてなかった。
『…は？出るわけないじゃん。もう私たち別れたし。』
翔太「…あれは一方的にお前がさよならって言っただけで…俺はやり直したいって思ってるし…」
『…意味わかんない。自分がしたことわかってんの？』
あの状況で、さよならがどういう意味かなんて言わなくてもわかるでしょ。
自分が悪いくせにやり直したいなんて図々しすぎる。
翔太「…あれはほんとに俺が悪かった。…ほんの一瞬の気の迷いだった。でも俺…やっぱAじゃないとダメだってわかったんだよ…。」
ドラマのセリフみたいなことを言いながら私に頭を下げる。
『じゃあ最初から浮気なんてしなきゃよかったんじゃないの？』
翔太「あれは後輩が俺に言い寄ってきて…」
『人のせいにして終わるつもり？その誘惑に負けたのあんたでしょ。』
…最っ低。自分も加害者のくせに。
そっから翔太の言い訳が始まり、ミスして落ち込んでる後輩をほっとけなかったとか、相談乗ってるうちによく会うようになって…誘いも断れなくって…って聞いてもない話をひたすらしてきた。
私よりその後輩を優先してたってわけね。
翔太「だから…絶対これからお前を悲しませたりしないから…お願いだからさ…」
『私って翔太の何だったの？』
翔太「何って…Aは俺の彼女で…」
『じゃあ彼女がいるにも関わらず浮気したのは誰？』
そう言うと、俯いて何も話さなくなった翔太。
『私は翔太だけだった。信じてたのに裏切られた時の気持ちなんて、翔太にはわかんないよね。平気で浮気すんだもんね。』
自分でもびっくりするくらいに次々と言葉が出てくる。
…ここで優しくしちゃうと、翔太のことを許してしまいそうな気がして。
『もう会うつもりもないし、連絡もしてこないで。』
…これでいいんだよ。私頑張った。
そう言い捨てて翔太の横を通り過ぎようとすると
翔太「ちょっ…待ってって！！！」
すれ違い様に私の手を掴んできた。
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ぴの(プロフ) - setohuuさん» あたたかいコメントありがとうございます😭 (2022年3月5日 0時) (
レス) id: f4cad36e4a (このIDを非表示/違反報告)
setohuu(プロフ) - とても、楽しく見させてもらってます！完結楽しみに待ってます！ (2022年3月4日 14時) (レス) @page22 id: 8de0cca409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2021年10月9日 14時
