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kj×fk ページ46
kj side
エンドロールが流れ終わって、劇場内に灯りが戻る。
前の方の座席の人たちが荷物を纏めて出ていく中、おれはそれをただぼんやりと眺めていることしかできなかった。
「こーじ？俺らも行こ？」
たぶん、言葉にするなら脱力感、がいちばん近いんだと思う。ふっかさんに声を掛けられるまで、俺は良く言えば映画の世界観に浸っていた。
悪く言えば、映画の暗いシーンに引っ張られてしまったっきり、こっちの世界に戻ってこれていなかった。
「……こーじ？大丈夫？」
「ごめんごめん、大丈夫やで。行こか」
サッとコートを羽織って、劇場をあとにする。
大丈夫、とは言ったものの。本当はちょっと強がった。とあるシーンからずっと胸のあたりがもやもやして、まるでなにかに取り憑かれたみたいに体が重い。
それから、喉になにかが詰まっているような感覚。苦しい、って、こういうことを言うんだと思う。
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めーる(プロフ) - かすみさん» ありがとうございます！☺️ (2022年5月21日 22時) (
レス) id: 6b7de88b3a (このIDを非表示/違反報告)
かすみ - 頑張ってくださいね😃 (2022年5月21日 19時) (レス) @page9 id: c38336e762 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めーる | 作成日時：2022年5月17日 21時
