時々、狼 (ページ23)

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翌朝

目「…んで、見事に先輩と付き合えたと」

『はい、数多くのご迷惑とご心配おかけしました』

目「まーよかったわ、まじで」

『蓮くんのおかげです、ありがとう』

目「あの後はどうだったんですか？(笑)」

『蓮くんが想像しているようなことはしていませんので！』

昨日そのままうちに泊まっていった照くん

あの後はほんとに先生に触られたとこを上書きするだけで

明日も学校だからと照くんの腕の中で眠りについた

『あ、そんな変態蓮くんに報告があります』

目「おい、呼び方。まあいいわ、なに？」

『あなたは照くんからわたしのボディーガードに選ばれました』

目「………は？」

『俺はAのそばにいつでもいられるわけじゃねえから、学校ではお前が代わりにAを守れ』

目「それが先輩からの伝言？」

『お察しの通りです』

いやわたしもそれはやりすぎだと思ったよ？

けど照くん一度決めたら頑固なんだもん

……それにめちゃくちゃ嫉妬魔だし

目「まあ先輩の他にお前守れるの俺だけだし、いいよ」

『ほんと照くん頑固でごめんね…』

目「しょうがねえよ、あんなことがあったんじゃな」

朝、阿部先生を見かけたけど

普通に挨拶してくるだけで特に何も無く

いつものようにいろんな女子生徒に捕まっていた

『……にしてもなんでわたしだったんだろう』

目「は？」

『や、阿部先生だったらもっと可愛い子好きになるだろうなって』

目「………Aは普通に可愛いよ」

『…へ？』

目「いまの先輩には内緒だぞ、俺殺されっから」

そう言って顔を隠す蓮くんが可愛くって

照くんが見てないことを確認してから頭をわしゃわしゃ撫でた