好きだった人【黒尾鉄朗】 (ページ11)

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『どうしてあなたがここにいるのでしょうか。』

菅原「そんな怖い顔しないでよーAちゃんこわいよー！｣

当たり前でしょうが！
さっき私が座っていた席にはスガがくつろいでたんだから。

バスが発車する前の最後のトイレ休憩ということで、潔子と私はトイレに向かい、今帰ってきたところ。私の席じゃなくて違うとこ座れば良くない？！！！なんで私の席取ってんのよ！！！！

菅原「俺絶対酔うもん！絶対窓側じゃないと無理っ！！！」

そんなん言うなら私もだわ！！ちなみに君のせいで！清子が譲ってくれたからゲットできた窓側の席。まぁどこでも酔うから関係は無いが。

『潔子〜、この人人の心ないよ〜泣』と隣にいる潔子に泣きつく。

清水「他に窓側空いてなさそうだよね、どうしよっか」

スガを睨むとスガがひぃっと身をすくめる。

東峰｢スガは寝るのか？｣

菅原｢うんもうしんどい。今にでも寝れる。｣

澤村｢じゃあAが隣で寝てろよ、俺ら自由行動の計画練っとくからさ｣

清水｢あ、確かにそれ決めなきゃいけなかったね｣

『潔子とのお菓子パーティーはー泣？』

清水｢旅館着いてから沢山食べれるでしょ笑｣

東峰｢2人とも寝不足なのみてわかるし、絶対に寝てった方いいとおもう、笑｣

先生｢みんな揃ったかーーバス出発するぞーーーー｣

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『貴方のせいですからね菅原さん』

菅原｢まぁまぁ、俺の隣って特等席だと思うしいいべや！｣

『はあ』

あの後先生が点呼をとり、バスが動きだした。周りは騒がしくなり続ける一方、私とスガは前の方の席でリクライニングをできるだけ倒し、2人で丸くなっていた。

全てはこの男のせい。

私も計画練りたかった！！お菓子食べたかった！！と思いながらもそんなことを動くバスの中でする気力は無く。

澤村の言う通り、3人に甘えて私たちは寝ることにしたのだ。しかも全力で。

『もう寝るおやすみ』

菅原｢ん、おやすみ｣

私はまぶたを閉じた瞬間、すぐ意識を手放した。