すのがーる⑱ (ページ30)

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財布とケータイをぽっけに入れて玄関に向かい、靴を履く
予想通りAはあたふたしながら追いかけてきた

「、しょおたくんまって」

渡辺「、なに。言うこと聞かないやつに話すことないけど」

「、だって、だって、、」

渡辺「だってじゃねえよ。じゃあな」

ドアノブに手をかけて、足を踏み出そうとしたら後ろに引っ張られる感覚
振り返ったらAが俺の服を掴んでた

「、っ、しょおたくん、いかないで、っ、」

渡辺「、、、はぁ」

泣かれたらなんも言えねえや
でも負けちゃいけない

「、っ、いうこときくから、いかないで、」

渡辺「ちゃんと俺の言うこときくの？」

「、うんっ、っ、」

渡辺「、わかったよ。帰んねえから。」

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目真っ赤にして泣いてるAの手を引いてリビングに逆戻り

渡辺「さっきのこと、ちゃんとわかった？」

「、ん、わかった。ピンポンきたら、ちゃんとみる、っ、へんなひとかもしれないから、」

渡辺「ん。ならいいよ。約束な？」

「、しょおたくん、っ、ごめんなさい、」

渡辺「わかったって。強く言ってごめんな？」

「、っ、うわぁ～ん、っ、」

渡辺「ごめんって。俺心配だからさ、怒ってるわけじゃないから。」

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