SnowHouse２

＃４９ ページ49

休憩中








渡「お前まじ隙ありすぎなんだよ！」

『田中さんはいいでしょ！顔見知り！』

渡「バカ！あいつ下心ありまくりだろーが！」

『そんなことないでしょ！翔太がそう思ってるだけ！』

渡「あのなあ！！」









さっきの一件でまた言い合い









岩「………ここ思いっきり仕事場なんですけど」

佐「まあ仕方ないよね〜、翔太のことだし」

阿「翔太が一番めんどくさいよ、嫉妬深いし」

深「阿部ちゃんもなかなかだよ……」

宮「ま、２人が幸せそうならいいんじゃない？」









視線を感じてみんなの方を見るとニヤニヤしてる









『ねえなんでニヤニヤしてるの？』

阿「ん？なんでもないよ？」

『変なの……』









ひとつため息をついて、涼ちゃんの隣に座る

もう翔太との言い合いにも疲れた









と、その間を割って入るように翔太が座る









『ねえ、狭い』

渡「やだ、退かない」

『子供か』

渡「なんだとお〜〜〜」

『あーやめて頭グリグリしないで！！』









みんなと一緒にいられて、笑いあって

大好きな人とずっとこうしてくっついていられる









わたしにはじゅうぶんすぎるくらい幸せだ









どんなに迷惑をかけても

優しく、笑顔で受け入れてくれた





ひーくん


ふっか


さっくん


涼ちゃん


阿部くん









そして誰よりも


隣で無邪気に笑う翔太のことが、大好き









渡「はあ、どうだ参ったか」

『もう降参、すみませんでした』

渡「はいよろしい」

『……ね、翔太？』

渡「ん？」

『………大好き』









いつも翔太がわたしにしてくれるように

優しく後頭部に手を回して引き寄せた









" ずっとみんなと、翔太といられますように "









この思いが伝わるようにと

精一杯の願いを込めてキスをした









_ 完 _

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