SnowHouse２

＃２３ ページ23

結局その日はゲーム三昧だった





その影響で日頃の疲れもどっときたらしく

人狼は無しでもう寝ることになった







わたしは見たいテレビがあったから

みんなが寝た後も起きていた







が、


日付を跨いだ頃に突然風が強くなり

激しい雨音が聞こえ始めた




遠くで雷も鳴っている









案の定わたしは雷とかの大きな音が大の苦手









でもみんなは疲れて寝てしまった


つまりわたしはひとりぼっち








雷の音はどんどん大きくなって、目を閉じて耳を塞ぐ

目に涙が溜まっていくのが分かった









「……っ、翔太」








無意識に翔太の名前を呼んでいた








「翔太、怖い……助けて…っ」









突然、ギュッと抱きしめられた感覚がした

目を開けると、誰かがわたしに覆いかぶさるようにしている






この匂いは………









渡「やっぱビビってると思った。お前苦手だったろ、こういうの」

『っ、翔太、寝たんじゃなかったの？』

渡「寝れなくてボーッとしてたら雷鳴ってんの聞こえたから、もしかしてと思って飛んできた」









顔を覗き込んで涙を拭ってくれる翔太に安心して

耳を塞いでた手を思いっきり翔太の首に回す









渡「はあ、ほら、ベッド行こ」

『やだ』

渡「ここじゃ音響くだろ。上行ったら俺もいるし、涼太もいるけど？それでも嫌か？」

『……わたしひとりだもん』

渡「……はあ。お前急に子供みたいになるのやめろよ」

『……てして』

渡「あ？」

『ギュッてして、一緒に寝て………』









みるみるうちに赤くなる翔太の顔を見てたら

ああもうどうにでもなれと思った








渡「……あんま可愛いこと言うんじゃねよバカ」









大っ嫌いな雷だって味方につけてやる







今夜くらい翔太といたい







くっつきたいから……

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