甘党様との恋 【不死川実弥】

〈拾弐〉 ページ12

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「早くのむぞ」




さっきまで向かい合って座っていたのに

不死川さんは私の隣に座ってきた




「私そそぎますねっ」


恥ずかしさを紛らわすためにそう言う




「おォ、ありがとうな」









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「ん、うめｪな」




「甘くて美味しいですねっ」




さっき買い物をしていたところで、不死川さんは、そのお店で一番甘みが強い日本酒を買っていた



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「本当に甘いものがお好きなんですねっ」





「まぁな、 似合わねェだろ」




「 ふふっ」

自覚してたんだ とつい笑ってしまった



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「あァ？何笑ってる」






「ふふっ、すみません、可愛いなと思って」




「何言ってんだァ...」

顔が赤くなったのを隠すようにお猪口を口に運ぶ









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「Aもいい飲みっぷりだなァ、のめのめｪ」


とお猪口に沢山そそいでくれる





「わ、そんなに飲ませないでくださいっ
帰れなくなってしまいます、、」







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「帰らなければいいんじゃァねえか？」





「えっ」








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「もう夜も遅いしなァ、」



「いや、でも、、」



「部屋も沢山あるし、俺が朝送っていく」





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恋仲でもないのに、、と抵抗はあるものの


不死川さんとまだ一緒にいたい




明日からまた長い間会えなくなってしまう









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「すみません..お願い致します...」






私はそう言った

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