屋上でのひととき (ページ1)

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Yellow ページ1

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２限の終わり休み時間にいつもみたいに

スマホをいじっていると、1件の通知。

照くんから。

画面を上から下にスクロールにして、

なんの用か確認してみる。

詳しく読んでみれば、

昼休み、お昼食べたら屋上来て、と、呼び出し。

いつもなら、下級生である私の教室にでさえ

容赦なく私に会いに来るのに、

今日はまた、どうしたのだろうと少し疑問に思う。

でもまぁ、そのおかげで、

私と照くんが付き合っていることは

ほとんどの人に知られている。

最初はこんな見せびらかして歩くのに対して

恥ずかしさが測り知れなかったが

もう慣れてしまった。

でも、なんで急に、と感じた疑問が晴れず、

なんかあった？と、返信する。

すると、割とすぐ既読になる。

返信を待っていれば、

Aに会いたいから。なんて返信がきた。

そんな通知を見れば、自然と頬も緩んでしまう。

近くにいた友達から、

Aめっちゃニヤけてるよ、

どうせ岩本先輩でしょ、なんて揶揄われる。

うるさいうるさい、とテキトーにあしらって、

私も会いたい、行くね、

そう返信すれば、嬉しそうな絵文字。

それからというもの、

3限、4限が終わるのはあっという間に感じた。