【Ryohei.A】実は彼女がいるらしい

45.円盤 ページ45

Abe side

先日俺たちのライブのDVD・Blu-rayが発売された。
Aは『私もSnowManのファンとして予約しちゃった』と楽しそうにしていた。

そして本日そのディスクが届いた、となるとAはテレビの前から動かず。

『リアルタイムで配信も見てたけど、やっぱりすごいねぇ』

1つ1つのシーンに、すてき、かっこいいとコメントを残しながら見ているA。
そこに映っている人が隣にいるんですけど？(笑)

『辰くんも、普段はあんまり感じないけどアイドルなんだもんね』
阿「普段は思わないんだね(笑)」
『うん、なんかテレビで辰くん観ると違和感あるもん』
阿「じゃあ俺は？」

ふっかはまあ幼馴染として幼少期から共に過ごしているのだからそうかもしれないが、彼氏である俺はどうなんだろう。

『亮平くん？亮平くんもなんか違う(笑) 別人に思えちゃうかも』
阿「なんでよ(笑) 紛れもなく同一人物ですけど？」
『テレビとか雑誌とかの亮平くんはアイドルの阿部亮平だもん』
阿「うん」
『でも今の亮平くんは私の彼氏の亮平くんだから』

少し頬を赤らめて言うA。かわいすぎる。
すると少しまじめな顔をして続ける。

『…会ったことのある人たちがこんな風にキラキラしてるのってすごいなぁ』
阿「そのキラキラしてる人たちはみんなAのことを甘やかしたい大人たちですよ？」
『じゃあ私はラウールくんを甘やかす！』

本人はこう意気込んでいるので、先日ラウールが「Aさんって年上なのに妹みたいで可愛い」と言っていたことは秘密にしておこう。

阿「それ見終わったら何する？」
『もう1回見る！』
阿「見終わってすぐなのに？」
『うん！何回見てもすっごくワクワクするから！』
阿「はいはい(笑)」
『…今日はこれたくさん見たいからご飯簡単なもので良い？』

いつもなら2人とも休みの日は『普段外食が多いから』『料理は好きだし亮平くんに美味しいって言ってもらいたいから』とバランスや彩りにまでこだわって作ってくれる。そのAがこう言うのだから相当ライブ映像を見たいのだろう。

阿「今日は出前とかにする？」
『え？』
阿「たまにはいいじゃん！Aが料理も洗濯も掃除も一切しない休日！昨日Aがシーツとかも洗濯してくれたし、どうせ2人分だから明日でもいいじゃん。で、掃除も普段からAがきれいにしてくれてるし、今日はお休み！」
『家事全部やらないの？』
阿「うん、ご飯も食べたいもの注文して2人で俺たちのライブ見ながら食べようよ」

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