12.苦しみのワケ 3 ページ12
Abe side
深「…今その男に付きまとわれてるみたいで、話しかけられることもあるらしい。それ自体も怖いし、前のことも思い出してさらにつらくなっちゃったんだって」
阿「なるほど」
時間をずらしても道を変えても、さらには話しかけてくる、かなり危険な状態だろう。Aにかなり執着している。
阿「A、気づかなくてごめんな。ずっと苦しかったよな」
『んーん、私が、ちゃんと相談できなくてごめんなさい…』
阿「大丈夫。Aは悪くないよ。話してくれてありがとう」
俺の腕の中で泣き続けるA。
どんなに対策をとっても続くストーカー。そんなの男だって怖い。それをこんなに小さな体で過去のトラウマと共に抱えていたなんて。
深「A、何で阿部ちゃんに相談できなかったんだっけ?これ、言っといたほうがいいと思うよ」
『…あのね、1つは、りょうへいくん忙しいからって思って、あと、りょうへいくんが、いやかなって』
阿「忙しいとか、そんなのAが気にする必要ないの。俺にとって、Aはかけがえのない大切な存在なんだから。で、いやかなっていうのはどういうこと?」
1つ目はAの我慢する性格で理解できる。でも、俺が嫌がるというのはどういう意味なんだろう。
『ん、前の、みたいな、そういう、性的なやつは、男性、嫌かなって…』
また呼吸が不安定になるAの話を一度止める。
阿「うん、一生懸命教えてくれてありがとう。Aが苦しくなっちゃわないように、区切ってお話ししようか。ふっかにも手伝ってもらってさ」
『ん、辰くん…』
遂にA自らふっかに助けを求めた。これはもう限界だろう。
深「うん、辰くんからお話しするから、本当はこう言いたいんだよ、ってところがあったら言ってね。」
『ん、』
深「前のことについて、髪触られたりそういう言葉を聞かされちゃったりしたことで自分のこと汚く感じちゃったんだよね?で、ストーカーも含めて彼女がそうだっていうのが、彼氏の阿部ちゃんは嫌な思いするかと思ったんだよね?」
ん
『ん、何年も前かもだけど、でも…』
あぁ、ふっかのおかげで理解できた。
阿「A、今までも、もちろん今話を聞いても、俺は嫌じゃないよ?だってAはAでしょ?
そういう苦しいこと、全部受け止めてあげたいなって思ってるからさ」
そういうと最後の糸も解けたのか、また俺の胸に顔を埋め泣き出した。
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Sora(プロフ) - まり姉さん» ご指摘ありがとうございます。作成する段階で23時と深夜1時とで迷っていた所をタイプミスしたままにしたままになっておりました。今1時と修正致しました。 (2021年2月3日 0時) (レス) id: 020104d6ef (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 13のとこで、夜に話してるのに13時を過ぎたところってなってますよ??23時ではないですか?? (2021年2月3日 0時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
Sora(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!とても励みになります!別の作品にもコメントしてくださり、本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2021年2月1日 12時) (レス) id: 020104d6ef (このIDを非表示/違反報告)
Sora(プロフ) - 岩川ゆうまさん» コメントありがとうございます。とても励みになります!阿部くんとの甘々な生活を書いていけたらなぁと思うのでぜひこれからも読んでいただけると嬉しいです! (2021年2月1日 12時) (レス) id: 020104d6ef (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月1日 11時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-sora- | 作成日時:2021年1月31日 21時