＊８３ ページ34
*
〈阿部くんside〉
目が覚めると、真っ白な部屋に機械音だけが響いてる。
病院...？
あ、そっか、おれ...。
周りを見渡せば、めめがテーブルに突っ伏して寝ていた。
阿「めめ、」
少しだけ起き上がって、めめの体を揺する。
阿「めめ」
目「・・・ん...あべちゃん、？」
阿「うん」
目「・・・阿部ちゃん！ｷﾞｭｯ...」
阿「ｯ...めめ、？」
目「よかったｯ...」
岩「あ、起きてる」
宮「ナースステーションで伝えてくる」
岩「ついでに康二たちにも」
宮「わかった」
目「ｯ...」
阿「ごめんね、めめも。ひかるも。」
岩「無表情でキッチン行くから何かと思えば、表情変えずにやるからマジびびったからな」
阿「ごめんなさい、」
宮「明日の朝イチで問診と診察するって。今日はもう寝といてって」
阿「ん、」
宮「一応、泊まりの許可はもらってるけど、阿部の目覚めたし帰ろっか？」
岩「そうだな」
目「やだ」
岩「いや、阿部が休めないだろ？明日また来ればいいだろ？」
目「やだ」
岩「明日、お前仕事だろ？」
目「夕方だもん」
岩「・・・朝イチで来ればいいから帰るよ」
目「・・・」
阿「ひかる、大丈夫。ちゃんと休むからめめ置いてって？」
岩「・・・目黒、明日の朝迎えに来るから」
目「なんであさ、」
岩「夕方つっても16:00にはつかないとだろ？風呂入ってなんだすんだから昼前には帰んないとだろ」
目「・・・」
阿「めめにはちゃんと言い聞かせておくから」
実際、この部屋に一人は寂しすぎるし、怖いからめめが残るって言ってくれたの、ある意味嬉しい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるく
| 作成日時：2023年12月23日 12時
