アイドルとシェアハウス！ (ページ33)

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〈深澤くんside〉

撮影が終わって、家に帰ると、

リビングに人影はあるのに静か。

手を洗って、リビングに行くと、

恋羽とラウが康二に抱きついてた。

深「どした？」

向「阿部ちゃん、いろいろいっぱいやったみたいで、誰もいない隙を狙って、お腹に包丁さした」

深「は？」

向「だてが付き添いで、照兄とめめで追いかけた」

深「佐久間となべは？」

向「まだ仕事で帰ってきてない」

深「報告は？」

向「してない」

深「そっか」

向「・・・ｯ...」

深「ｷﾞｭｯ...大丈夫大丈夫」

きっと、その場に居合わせた3人。

朝からの状況を把握してそうなめめも一緒に追いかけたんだろうな。

で、康二はふたりのために残ってくれたんだと思う。

怖い思いしつつも、ふたりのために泣かずにずっと頑張ってくれたんだろうな。

向「ｸﾞｽｯ...」

ふたりは寝落ちしちゃってるから、一度離れて、和室に布団敷いて、ふたりを運ぶ。

向「ｸﾞｽｯ...」

深「シャワーだけ浴びてくるから先部屋行ってな？」

向「んｯ...」

シャワーだけして、服着て、乾かして洗面所から出ると、

深「うぉ、！？なに、部屋にいなかったの？」

向「あべちゃ、ｯ...いしきもどったｯ...ｸﾞｽｯ...うぅぅぅｯ...」

深「ん、良かったな」

康二の手を引いて、俺の部屋へ。

向「ｸﾞｽｯ...うぁぁぁんｯ...！」

ちゃんと、お兄ちゃんしてくれてたんだもんな。

今日は、このまま寝落ちパターンが康二にとって、一番いい気がする。