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*
〈阿部くんside〉
それからも、翔太に声をかけ続ける恋羽ちゃん。
深「今日は諦めなさい」
「・・・」
深「俺を睨んでも、ぺんちゃんは返ってこないから」
「渡辺なんか嫌い」
ふっかの目の色が変わる。
阿「・・・」
深「さすがにそれはないでしょ」
「なにが」
深「一日くらい抱き枕無くても寝れるでしょ。阿部ちゃんだっているんだから」
「だから、抱き枕と亮平くんは違うっつってんじゃん」
深「じゃあ、抱き枕取られただけで嫌いって言っていいんだ？」
「・・・なに、こはが悪いの？」
深「そうでしょ。恋羽が嫌いって言ったんでしょ？」
「じゃあ、抱き枕人から取っていって、しらねっつって部屋籠る人は悪くないって言いたいの？人が大事だっつってんのに、なんも言ってこないやつにはなんも言わないんだ？」
深「いま、翔太はいいの」
「・・・あっそ」
部屋に戻ってきた恋羽ちゃんは、着替え始めた。
阿「どこ行く気？」
「どこでもいいでしょ」
阿「この時間に出ていったら危ないから」
「家にいたくないだけだから」
阿「・・・どこ行くかだけ教えて」
「ネカフェ」
家を出ていった恋羽ちゃん。
目「恋羽、あの月一のやつもうすぐじゃない？」
ラ「だから、イライラ？」
目「もそうだけど、今日は、阿部ちゃんにくっつかないで寝ようとしたんじゃない？」
向「やから、抱き枕必要やったんやね」
宮「明日の仕事、来るといいけど」
阿「やっぱり俺連れて帰ってくる」
近くのネカフェを調べて、急いで家を出る。
そんなに遠くには行ってないだろうけど、どうなんだろう。
「いいじゃん、俺らと遊ぼうよ」
「やめてくださいｯ...」
阿「・・・恋羽、！」
恋羽ちゃんの手首を掴んで、来た道を戻る。
あの男たちを撒けたから止まると、恋羽ちゃんはふらつく。
阿「大丈夫？」
「ひんけつ、」
阿「乗って？」
おんぶして家に帰る。
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作者名：みるく
| 作成日時：2023年12月23日 12時
