こうじくんのがまん ページ9
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〈目黒くんside〉
今日は佐久間くんもふっかさんもすごい甘えん坊で、でも今日はラウと俺しかいない。
でも、ラウは部屋にこもってる。
せめて、こうゆうときは来て欲しい。
そのあとも、ふたりとも俺を取り合い。
目「康二？」
康二の声が聞こえない気がして、声をかけるけど、返事がない。
目「康二！？」
あれ、康二いない！？
目「ラーウ！！」
ラ「もう、うるさいなぁ」
目「あ、ラウール！って...康二！！」
康「ぅ、」
ラ「ふたりでいっぱいだったのかもしれないけど、康二くんのことももう少し構ってあげてよ。階段一人で登ってきたんだから」
目「え、」
階段は危ないからひとりの時はダメって教えてるのに。
ラ「約束破るくらいここにはいたくなかったんだろうね」
目「・・・」
康「らぁ、」
ラ「上、戻ろっか？」
康「ｺｸﾝｯ...」
・
〈ラウールくんside〉
びっくりしたんだよ。
いきなりドアが開いて、そしたら康二くんがいまにも泣きそうな顔でトコトコ俺のところに来たんだもん。
めめいないし、ひとりできたんだよね？
話を聞いてみたら、仲間はずれにされたみたいで、ここに来たって。
ラ「寂しかったね？ｷﾞｭｯ...」
泣き始めちゃって、落ち着いてきたとき、めめの慌てる声が聞こえたから、抱っこして降りていけば、俺の名前を叫ぶめめ。
康二くんと部屋に戻ってきたけど、遠慮してるっていうか、人見知りしてるっていうか。
ベッドのほんと落ちるギリギリのところに座る康二くん。
ただ、俺の部屋におもちゃはない。
ラ「お絵描き、する？」
康「おぇかき、？」
ラ「うん、お絵描き」
康「しゅう、！」
ラ「いいよ。おいで？」
抱っこして机へ。
ルーズリーフとえんぴつを出す。
膝に乗せて、椅子の高さを合わせる。
なにを書いているのか分からないけど、上手いのは上手いんだよね。
しばらくお絵描きをしていると、首がカクカクし始めた。
ラ「ねんねしよっか？」
康「ぅゅ、」
抱っこして、ベッドへ。
もちろん、康二くんは壁側ね？
お腹をトントンしてあげたらすぐに寝ちゃった。
俺も寝落ちしてたみたいで、起こされて起きた。
岩「ご飯できたから」
ラ「ん、、あれ、康二くんは？」
岩「阿部が見てる」
ラ「そっか、」
岩「ひとりで起きて、ひとりでお絵描きセット出したらしいぞ」
ラ「え、」
岩「ほら」
ラ「これって、」
岩「答えは康二に聞いてみな？」
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作者名：まっちゃ
| 作成日時：2022年9月19日 19時
