ラウールくんの複雑な気持ち ページ3
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〈阿部くんside〉
ラウが泣いちゃった。
ふっかも康二も心配しながら遊んでる。
阿「ここ、任せてもいい？」
岩「おう」
阿「ごめんね。ラウ、部屋行こ」
ラウを連れて、俺の部屋へ。
阿「どうしたの？ラウ。佐久間に断られたからってだけじゃないよね？」
ラ「ｸﾞｽｯ...わかんないｯ...ｸﾞｽｯ....な、んでｯ..ないてるのかもｯ..なんにもｯ..わかんないｯ...！..ｸﾞｽｯ...」
阿「そっか。わかんないか」
ラ「ｸﾞｽｯ...」
ラウの背中をさすりながら考える。
昨日までは何かあった感じでも、悩んでる感じでもなくて、いつも通りだった。
でも、帰りの車に乗ったあたりからなんか様子おかしくて。
なんか、葛藤してるようにも見えた。
＿＿＿いきなり、末っ子が3人もできたから？
いや、でも、この前にもあったじゃん。
俺らが小さくなったとき。
んー、それがわかんないからわかんないや。
ずっと考えてたら、いつの間にかラウは、寝ちゃった。
ｺﾝｺﾝｯ...ｶﾞﾁｬｯ....
目「あ、ラウ寝たの？」
阿「うん」
目「なら、ある意味ちょうど良かったかも」
ﾊﾞｼﾝｯ...
阿「なにかあった？」
目「いや、ラウのことでさ」
阿「うん？」
目「俺の予想だから、あってるかわかんないんだけどさ」
阿「うん」
目「羨ましいんじゃない？」
阿「羨ましい？」
目「3人が」
阿「・・・」
目「弟ができたときとかって弟に嫉妬とかあるじゃん？」
阿「うん」
目「今のラウにとってはそんな感じなのかも。末っ子でずっと来てたのに、いきなり3人も弟ができて、複雑なんだよ。きっと」
阿「そっか」
たしかにそう捉えられるのか。
ラウが起きたのは2時間後。
夜ごはんの時間だった。
リビングに降りると、ラウは、
ラ「ご飯、いらない」
来た道を戻って行った。
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作者名：まっちゃ
| 作成日時：2022年9月19日 19時
