アイドルだって失敗することはあります！？６

らうーるくん〈疲労 ストレス 甘えん坊 幼児退行 おもらし〉 ページ14

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〈向井くんside〉


ラウールが最近元気ないねん。

ある日、寝落ちしとったラウールの手に握られたスマホはSNSの画面でそこにはアンチの言葉がたくさん。

きっとそれが原因なんやろうけど、なんて声かけたらええんやろ。


今日は新曲の振り入れ。

ただ、ラウールの体調良くないのかカウントとズレたり、間違ったり。

はっきり言ってボロボロ。

振付師さんや照兄、ふっかさんに怒られるラウール。

ほかのメンバーも今回ばかりは見逃せないって感じ。

休憩でラウールが部屋を出ていったから、財布とスマホとタオルを持って追いかける。

自販機近くのベンチに座ってるから、自販機でスポーツドリンクを2本買って、ラウールの目の前に出す。

ラ「・・・」

向「またSNS見てるん？」

ラ「・・・きづいてたの、」

向「寝落ちしとった日に見てもうてな」

ラ「・・・ｷﾞｭｯ...」

向「ひとりで頑張ったな？」

ラ「ｸﾞｽｯ...」

向「大丈夫やで」


どれだけ経ったんやろう。

タオルがびしょびしょになるくらい泣いたラウールは、どことなく幼く見える。

ラ「リハ、もどらなきゃ、」

向「せやなぁ...」


リハに戻る。

あれだけ泣いてもやっぱりそう簡単には切り替えられんみたい。

少しの休憩を摂ることになった。

渡「なぁ、康二」

向「なに？」

渡「ラウールってなんかあったの？」

向「え？」

渡「目腫れてるから」

向「あぁ...」

俺ひとりでラウールを守るんは無理な気がして、しょっぴーを連れて廊下に出て、話した。

渡「具合悪いってことにして、帰れば？」

向「え？」

渡「だって、このまま続けてたら、ラウール余計切り替えられなくなるだろ」

向「・・・そうかもしれんけど、」

渡「あとのことは何とかしとくから、康二はラウールのそばにいてやりな。多分、今のあいつはお前しか受け入れない。」

しょっぴーにほぼ強制的に帰らされた。


家に帰って、気の抜けたラウは、なんの前触れもなくおしっこ漏らしてもうて。

そっからはもう大号泣。

しょっぴーにひとりじゃあかんことを連絡。

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