アイドルだって失敗することはあります！？５

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〈向井くんside〉


次の日。

今日は、あべちゃんと俺、ラウの3人がオフ。

ちなみにめめは、照兄と寝たら少し落ち着いたらしくて、仕事行った。

明らかに遠慮しとるあべちゃん。

俺らも行こうにも、一応知らんぷりしとるから、距離感難しい。

立ち上がったと思ったら、走って廊下に行くから、少しソワソワしてると、廊下から泣き叫ぶ声が。

ラウと出れば、あべちゃんの足元には水溜まり。

ズボンは色が濃くなってる。

阿「うぁぁぁｯ...」

ラ「着替え、取ってくる。オムツでいいよね？ﾎﾞｿｯ」

向「たぶんテープのがええかも」

ラ「わかった」

小声でやり取りをして、とりあえずあべちゃんを姫抱きにして、お風呂へ。


向「そんなに泣かんくてええよ？びっくりしてもうたんやもんな？」

阿「うぁぁぁｯ...」

俺の肩に顔を埋めて泣きじゃくるあべちゃん。

やけど、冷えてまうから、体を離して、お湯をかけてあげて、拭いてあげる。

ラ「着替え和室に置いてきた」

向「ありがとう」

ラ「床、拭いておくね」

向「おん、ありがとう」


タオルを敷いた床に、あべちゃんを寝かせて、オムツを履かせて、ズボンも履かせる。

阿「ご、めん、ねｯ...ひ、いた、よねｯ..き、ぁいｯ..な、たよねｯ....」

向「ちゃんと謝れてえらいな？引いても、嫌いでもないで？嫌いやったら、こんなんせぇーへんよ。ほっといとるよ」

阿「ｸﾞｽｯ...おれねｯ....」

昨日さっくんの口から聞いたことを、あべちゃんの口から、あべちゃんの言葉で教えてくれた。

ラ「ｷﾞｭｯ...つらかったんだね、あべちゃん。ごめんね？俺らがいるから甘えられなくなっちゃって」

阿「んーんｯ...ちがうｯ...ｸﾞｽｯ...らうも、こーじも、めめも、わるくないのｯ...ｸﾞｽｯ...」

ラ「あべちゃん」

阿「りょへが、ｸﾞｽｯ...ぅ、ｸﾞｽｯ..がまんしたのｯ...ｸﾞｽｯ..み、なｯ..いそがしｯ...ｸﾞｽｯ..」

ラ「っしょ...」

阿「らぁ、？ｸﾞｽｯ...」

ラ「俺らにも甘えて欲しい。ふっかさんとか、佐久間くんとか、お兄ちゃんたちだけじゃなくて」

向「せやで？俺らも、甘やかすことくらい余裕やで！」

阿「らぁ、こじｯ...ｸﾞｽｯ...」

向「ｷﾞｭｯ...ラウは、無理せんようにな？」

ラ「え？」

向「お兄ちゃんなろうって考えすぎんようになって。あべちゃんもやけどな」

ラ「大丈夫だよ」

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