【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ47)

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僕と鳴り響くは熱闘ゴング3 ページ47

第二回戦は“グロッキーリング”という、相手ゴールにボールを突っ込めばOKという聞こえだけはただのサッカーと変わらないゲームなのだが、そのボールというのは……人間だ。参加者はゾロ、サンジ、チョッパーの三人――だったのだが、チョッパーは奪われてしまったので不参加とされてしまう。つまりはあの喧嘩コンビ、ゾロとサンジの二人だけ。とーーーっても、心配だ。

「A、おれたち……戻れるよな？」
「うん、大丈夫だよ……俺たちの仲間を信じよう」
「…ｽﾞﾋﾞｯ……おうッ！」

　まだゲームは残り２つあるんだ。両方勝てば、俺たちは戻ることができる。
　だけどもし――、一人だけしか戻れないとしたら？
　震える手を静かに抑える。俺はもう分かっていた。もし一人だけしか戻ることが許されなかったら、あの海賊団に戻るのは俺じゃない。チョッパーは今やルフィ海賊団には絶対に必要な存在だ。片や俺には――なにもない。そう、指折り数えることすら、存在理由が何もなかった。
　あの時、レースに出ていれば……少しは存在意義を示せたのだろうか。

「チョッパー！！帰ってこい！！」

　第二回戦、見事にルフィ海賊団の勝利となる。
　ゾロとサンジの喧嘩が炸裂した時は本当にどうなることかと思ったけど、最後の最後で二人が協力して勝利を手にすることができた。やっぱり、あの二人が組めば百人力…いやそれ以上だ。
　こうしてまず先に名前が呼ばれたのは、チョッパーだった。その事に当然の判断だと分かっているというのに、俺の胸はチクリと何かに刺されるような痛みが走る。
　チョッパーは泣きながら雄叫びを上げ、ルフィ達のもとへ駆けだそうとする手前で俺に振り向き――「待ってるからな！」と言って離れていく。ポツリ、と……俺はフォクシー海賊団の輪の中に居た。俺は頭にある麦わら帽子を、深くかぶった。

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