【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ30)

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僕と生存率10％の玉の試練3 ページ30

ナミ達の乗る船を連れ去った超特急エビを呼んだのはコニスだった。俺たちに天の裁きを受けるためのルートを教えてくれたり、船を用意してくれたり、まるで誘導するような…。けれど、彼女はそうしなくてはいけなかったのだ。涙を流し、震えて言う彼女に、俺たちは「何でおれたちに言うんだ」と声を揃えた。
　もちろんだ、そんなことを言ってしまってはコニスが危ない。だがもう……遅かった。
　天から神の裁きが……――堕ちた。

「ごめん、俺生き残れる自信ないデス…」
「バカ言うな！！それはこっちの台詞だコノヤロ～！」

　コニスは空の騎士ガンフォールによって助け出され、あの怖ろしい裁きを受けた者は一人もいなかった。俺たちはコニスの用意してくれたカラス丸という船に乗り、神の島“アッパーヤード”へと向かうミルキーロードへと船を進めるのだった。
　…だが、さすが天の裁き。神の島へ入った瞬間から怖ろしいほどの仕掛けに早速死ぬところだった。大きな斧が振り子のように左右をブンブンと攻撃してきたり、ミルキーロードからは巨大すぎるヤツメが襲い掛かってきたり、なんで俺ここに居るんだろうって何度も考えた。やっぱり連れ出したルフィの…ばか。
　そしてさっきから無駄な弱い物自慢をしている俺とウソップ。

「Aはどこがいーと思う？」
「どこもよくないけど…うーん、俺もしいていうなら“玉”かなぁ…」
「よし！じゃあ玉にけってーい！」

　なんとか殺人的な仕掛けを抜けてたどり着いたのは、４つのトンネルだった。左から沼、鉄、紐、玉の試練と書かれていて、どうやらこの中から選ぶらしい。ルフィの「なんだか楽しそう！」というなんとも軽率な意見で“玉”を選択され、ウソップもあまり怖く無さそうだと賛成する。俺もこの中で選ばなくてはいけないのだとすると“玉”かなぁと思い、多数決として玉の試練を受けることとなった。
　トンネルに入った時、ルフィが「外れだったら空島から落ちる！」なんて言い出すから、トンネルを抜けた時に見えた景色が何もなかったあの時………本気で一万メートル落ちるのかと思った。結局軽く数百メートルは落ちたけど、気分はもう青海だ。ルフィのばかやろう。