【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ24)

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19 僕と空飛ぶメリー号1 ページ24

「ねえルフィ…早く帰らないと怒られるよ？」

　ジャヤ島の東の対岸に“空島はある”と宣言する男がいるとの情報をロビンから聞き、ルフィ海賊団はその男の元へといった。
　その男の名は“モンブラン・クリケット”――絵本、《うそつきノーランド》の子孫だという。北の海“ノースブルー”では有名な絵本らしく、実はその出身だというサンジは懐かしむように語った。
　――なんでも、探検家ノーランドがとある島で黄金を見たと伝え、島の王様がそれを信じて島に行ったが黄金など見つけられず、ノーランドは処刑された。だが処刑されるまでも、ずっと彼は“黄金はあったのだ”と言い続けた…そんな少し悲しい物語。
　空島へ行きたいというルフィの強い願いにより、クリケットさんは空島へ行く準備を手伝ってくれると言った。だがあまり時間はなく、俺たちは空へ行く準備を急いですることとなる。
　ジャングルで変な鳴き声の鳥を取りに行けと真夜中に言われて全員で探しに行くが、それはもう大変だった。だがどうやらその鳥が航海ではどうしても必要らしく、必死に探し、なんとか見つけ出す。
　――そうして帰ってくると、クリケットさん、そして絵本のファンだというマシラとショウジョウが血を流して倒れていた。モックタウンで散々笑い飛ばしてきたベラミー一行がクリケットさんが長年見つけてきた金塊を奪っていったのだ。それに激怒したルフィは、ベラミーを追うためにモックタウンへと向かった――。
　そして俺は、付き添い。

「A！見ろ！ヘラクレスがいんぞ！！！」
「いやだから、そんなことしてる場合じゃ…！」
「よしっ！捕まえにいくぞー！！」
「あ、ちょ、待ってってば！！」

　ルフィは見事、ベラミーを一撃で倒して金塊を取り戻し、さあ戻るぞと思っていたのだが……まさかの森へヘラクレス探しに突っ込んでいってしまった。こういう時の為にナミは俺を付き添わせたんだろうけど……ごめんなさい、俺にはルフィを止めることができません。あの目はもうだめだ。完全に目がヘラクレスになってる。

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