【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ3)

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僕とDの名を持つ少年よ3 ページ3

レインベース中心にある大きなピラミッド型のカジノを目指していたのだが、いつの間にか砂漠に着いていた。しかもそこはさっきまで俺たちが集まっていた場所で、その印にマツゲがお留守番している。マツゲは何とも言えない顔で俺の顔を見つめていた。

「俺も…留守番、してたほうがいいのかな」

　今更行って自分が何か出来るわけでもないし、なんか目的地は見えてるのにたどり着かないし、海軍に捕まったら迷惑かけてしまうし、ここに…居よう。
　はぁ、と大きくため息を吐いてその場にしゃがみこむと、マツゲが慰めるように顔を下げて寄り添ってくれた。ラクダに同情される俺って……。

「あれ、A！？」
「え、チョッパー…？」

　マツゲと２人で待つこと数十分、タッタッタッと四つ足で野生型のチョッパーがこちらへ走ってきた。
　どうやらチョッパーはサンジと合流し、カジノの奥でクロコダイルにルフィ達が閉じ込められていることを知る。助けに行くために自らをMr.プリンスだと名乗り、クロコダイルを外におびき寄せてサンジは救助に向かったらしい。
　その際に代わりにMr.プリンスを名乗ったのがチョッパーで、人型になって必死にクロコダイルの視線を引き付けていた…ということだ。俺がただジっとしている間にも、皆は危険にさらされ救出に向かい、ほんと…なにしてるんだろう。

「サンジが今みんなを助け出してるってことは…出てきたらすぐに逃げられるようにしなきゃだね」
「そうだな！何かいい移動手段があればいいんだけど…」
「マツゲがいっぱいいたらいいのにね」
「それは嫌だな…」

　確かに、ラクダよりも馬とかの方がいいかな？って言ったらそうじゃないとチョッパーに言われてしまった。
　結局どうしようかむむむと唸っていると、マツゲが何か言いたそうに「ヴォ」と声を出す。俺が分からず首をかしげていると、チョッパーから「本当か！」という声。そっか、チョッパーは動物の言葉が分かるんだ。
　マツゲの紹介によりまさかの特大カニを仲間に入れた俺たちは、そのカニに乗ってカジノの近くの砂漠へと移動した。
　しばらくするとチョッパーの鼻がクンクンと動き、ルフィ達が外に出ていると伝えられる。カニを走らせば、水浸しになったルフィ達が海軍から逃げていて、俺たちはみんなをすぐにカニへと乗せた。
　行き先は首都、アルバーナ。