【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ18)

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17 僕と考古学者の静かな会話1 ページ18

考古学者が仲間に入った。
　それはもう…アッサリと。彼女は“ニコ・ロビン”――言わずもがなクロコダイルのパートナーをしていたミス・オールサンデーだ。
　クロコダイルと共に居たのは調べたいものがあったからで、言えば利用していたのだという。ルフィとクロコダイルの戦いの最中、ロビンは死を覚悟したのだが、それをルフィが助けた。そのことを彼女は“罪”だといい、責任をもってこの船の仲間にしてくれと言う。
　ルフィは「いいぞ」と…さすがの皆もびっくり、ルフィらしい新メンバーの決定だった。俺はもう、従います。

「アナタは…………船員さん？」
「あ、はい…ただの船員です…」

　ルフィ以外警戒心バリバリの皆だったが、ロビンはあっという間にこの船に打ち解けた。宝石をちらりと見せればナミが落ち、彼女のハナハナの実の能力で手をにょきにょきと生やせばチョッパーとウソップは面白がって落ち、サンジはもともと落ちていて、ゾロだけはまだ警戒している。俺はアラバスタで彼女がルフィを助けてくれたことを知っていたし、ルフィが認めた人ならばと、そう信じた。
　そして、当然彼女も俺のこの船での立ち位置を…気にするわけで。

「この船にも、普通の人はいるのね」
「普通すぎてびっくりされるけどね」
「ええ、私も驚いているわ」
「そうは見えないなぁ…」

　ロビンという女性は、この船では一番の大人だった。年齢も確かに皆より年上なのだろうけど、それよりも…一番落ち着いていて、この騒がしい船では特に大人に見える。だから妙に緊張してしまっていた。

「アナタは、私を疑う？」
「え……」

　ニコリと口角を上げ、静かな笑みでロビンはそう俺に問う。みんな一瞬で落ちてはいたが、きっと心の奥底ではまだロビンという人物を疑っている。なにせつい先ほどまで敵の右腕だったのだから。そう簡単に疑いの意が消えるわけがない。

「俺は……信じるよ」
「……へえ？」

　ロビンは少しだけ、いや一瞬だけ、驚くような表情を見せた。けれどそれはすぐに彼女の余裕ある謎めいた表情に変わってしまう。