【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ15)

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僕と海賊団と砂漠の姫との別れ3 ページ15

ルフィが目覚めたのは、その二日後だった。
　爽快も爽快なほど元気な目覚めを果たしたルフィは、自分が三日間も眠っていたことにそれはもう驚いていた。ついでに三日分の食事ができなかったことに何故か非常にショックを受けていて、早く飯だ飯だと大騒ぎである。
　ルフィはあれからずっと熱にうなされ、チョッパーとビビ、そして俺がずっと看病を続けていた。その間、ゾロは大怪我だというのに修行を始めたり、ウソップとサンジは買い出しへ行ったり、ナミはビビのお父さんのコブラさんの本を貰ったりとそれぞれの時間を過ごす。俺も看病ばかりしていないで何か息抜きをしたらとナミやウソップに言われたけど、俺は一刻も早く…ルフィの笑った顔が見たかった。そう、時計塔に落ちて死を覚悟した時に思い出した…あの顔を。

「お風呂なんて久しぶり…」

　ルフィが目覚めた後、アラバスタ王国の宮殿では盛大なる宴が開かれた。三日分の食料を取り戻そうといつも以上にがっつくルフィを見て宮殿の兵士たちは目を丸々とさせていて、そしてそれに負けじと騒ぐ麦わらのクルーたちも品など捨てて騒ぎまくる。次第にそれは周りに居た人たちを取り込み、食卓は大宴会会場となるのだった。
　その後、俺たちはコブラさんの案内によって宮殿の大浴場へと招かれる。本来は雨期にしか使わないという大浴場にはいっぱいのお湯が張られており、ルフィとウソップは大はしゃぎだった。メリー号にも浴槽はあるが、船の上での水は貴重とされているのでシャワーですら毎日入ることができないような生活を送っていた俺たち。湯船に浸かれて、しかもこんな大浴場となれば、はしゃぐのも仕方なかった。

「背中流してやろうか？」
「え、いいの？じゃあ俺はチョッパーの背中洗ってあげる」
「ほんとか！ありがとう！」

　ルフィ達がさっそく浴槽でバシャバシャとはしゃいでいる中、俺とゾロとチョッパーはまず先に体を洗っていた。ゾロが珍しくも背中を洗ってくれるというので、ゾロ→俺→チョッパーの一列に並んで背中の洗いっこを始める。
　チョッパーは全身が毛皮なのでもこもことしていて、石鹸を少しつけるだけで大泡立ちだった。羊になりそう…。

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