【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ12)

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僕と砂漠の国の終止符7 ページ12

爆弾は、宙で爆発した。
　すさまじいその威力に目も開けていられず、爆風で体も吹き飛んでしまいそうである。その爆撃は、アルバーナ全体へと響き渡った。

「おい……嘘だろ……」

　ワアアアァァ！！
　けれども、戦いは終わらなかった。
　どれだけ大きな爆弾が爆発しようとも、戦争は終わらない。まるで狂気の沙汰というように、彼らは血を流しあった。一人の命が空に消えようとも……それは、彼らには届かない。その事実に、俺たちは騒然とした。

「戦いを…やめてください！！戦いをやめてください…！！戦いをやめてください…戦いをやめてください！！」

　ビビの悲痛な叫びが、何度も何度も繰り返される。
　どうしてみんなが血を流さなくてはいけないのだろう。ただこの国を守りたいだけだというのに、どうしてこんなにも…大切な人の声は届いてくれないのだろう。溢れ出てくる涙は、止まることを知らない。俺たちはただ、ビビに笑ってもらいたいだけなのに。

ゴオォオオォォォオ！！

　その時、ひと際大きな衝撃音が聞こえ、視線を向けるとそこには…クロコダイルが打ち上げられていた。天高く飛び、そして落下していく。血を流し、気を失っているようだった。

「ルフィ……」
「…なんであんなトコから飛び出してくるかは分かんねぇが…」
「……そうさ！！！とにかく…！！」

　あいつが勝ったんだ！！！！
　ルフィが、クロコダイルを倒した。“クロコダイルをぶっ飛ばせばいいんだな！”そう軽快に言っていたその言葉は、本当に…叶えられたんだ。
　だが、もう敵は居なくなったというのに…人々は争いを続ける。お願いだから……もう、血を流さないで…

「戦いを…！やめてください！！」

　その声は、天高くまで……届いた。