【男主】you we you2【ワンピ夢】 (ページ2)

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僕とDの名を持つ少年よ2 ページ2

「あ、トトさん！…と、ルフィ！？」
「ああ、疲れてしまったんだろう…」
「すいません、あとは俺が運びますので」

　トトさんから反乱軍の状況を聞き、俺たちは明日には反乱軍の居るカトレアという町を目指すことになった。今日の寝床はユバにある家を借りることになり、皆は旅の疲れで眠りにつくのはあっという間だった。
　でもその中にルフィがいない。不思議に思って外に出てみると、大爆睡したルフィがトトさんに背負われていた。慌ててルフィを受け取って肩に手を回して引きずり、トトさんに会釈して家へと戻るのだけど……、

「ルフィ、重いよ…」

　しかも伸びるから変なところに引っかかったら伸びてうまく運べない。その時俺は、一人の男も運べないほど貧弱なのかと…自覚してしまった。あまりに自分が無力で、何も出来ないのを思い知る。これから、国を変えるようなことを…俺たちはしようとしているのに。

「守られるだけじゃ、嫌だよ…ルフィ」

▼△

　次の日、俺たちは再び砂漠へと足を踏み入れる。
　向かう先はカトレアーーの、はずだった。けれど、反乱軍を止めたところでクロコダイルは倒せるのか、いやそうではない。反乱軍を止めるのはこれ以上多くの血を流したくないからだ。でも反乱が起きている今、誰も血を流さずに先へ進むことは出来ないだろう。ビビたった一人の命で、この国は変えられない。だったら、俺たち全員の命を賭けろ、……ルフィはそう言った。その言葉に、ビビは涙した。
　こうして――俺たちはカトレアではなく、クロコダイルの居るレインベースへと向かうのだった。

「ど、ど、ど…どうしようっ」

　レインベースへ到着したはいいが、水を買いに出たルフィとウソップがまたも海軍を連れてやってきた。麦わらの一味全員見つかってしまい、皆はそれぞれに分かれてクロコダイルのいる所へと目指すことに。俺もただひたすら逃げ回り、いつの間にか…一人になっていた。街にはそこら中に海軍たちが居て俺たちを探している。もうとりあえず、俺は…この物陰でひっそりとしているしか出来なかった。

「ああもう、またこれだ…」

　またも無能な自分の行動に嫌気がさす。その場に蹲り、俺は時が過ぎるのを待った。
　しばらくすると、騒がしかった街が少しだけ静かになる。今の隙を見計らい、俺は全員が目指していたクロコダイルのアジトなる場所へと向かった。………のだが、

「あれ、マツゲ？」
「ヴォ」

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