【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ9)

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僕と狙撃手と紙一重3 ページ9

「Aの兄貴、料理上手いんですね！！」
「兄貴って…」

船に乗り込んできたのはジョニーという名の男で、ヨサクという相棒が病気になったとかで騒いでいた。どうやらさっきウソップとルフィが面白がって飛ばしていた砲弾が２人が休んでいた岩山に直撃したとかで。ウソップとルフィはとても反省していた。そしてそのヨサクの病状は、航海ではよくある壊血病という病気で、植物性の可決が原因らしい。なのでキッチンにあったライムを絞って飲ませてやるのだった。そんなことも知らなかったナミ以外の俺たちは、本当に生きていけないのじゃないかと思う。ナミが居て、良かった。
というわけで一瞬にして元気になったヨサクとジョニーは、どうやら賞金稼ぎらしい。……と、言っていたのも束の間で、ヨサクは一瞬にしてまた血を吐いてぶっ倒れた。安静にしてろと言ったのに…。というわけでまた気を取り直して、船内のベッドにヨサクを寝かせて、ちょっとした栄養ある料理を振る舞った。

「まあ一応、酒場の息子なんで」
「じゃあAの兄貴に料理作ってもらえばいいんじゃないスか！？」
「え、ああ…いや、それは遠慮しとく…」
「なんで！？」
「だって俺、普通の料理レベルだから…しかもルフィみたいな大食らいの相手なんてゴメンだよ」

ジョニーにそうは言われるも、やっぱりこの船のコックなんて自分に勤まるとは思わない。料理っていってもレパートリー少ないし、たまには失敗するし、この船にはもっともっとルフィの胃袋を掴めるコックじゃないと。
だから結局、俺にはこの船の役に立てることが何もないのだと…そう気づいた。この時はまだこの旅に何かを思っていたわけでもなく、探っていた時期だったから……頑張って自分のポジションを探そうとまでは、思えなかったんだ。

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