【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ48)

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僕と高みを目指す炎2 ページ48

「あら、アンタの服、結構可愛いじゃない」
「ほんと、Aさんに似合ってるわ」
「え！そ、そうかな？サンジが選んでくれたんだ…」

　俺も同じく砂漠衣装に着替えると、ナミとビビが俺を上から下まで眺めた後にそう言って褒めてくれた。あまりこういった会話はしないので少し恥ずかしい。可愛いっていうのはちょっと引っかかるけど、似合ってると言われたのはなんだか嬉しかった。
　「サンジくんも案外センスあるのね」なんてナミが言って、ほんと女にだらしないとこ以外は結構良いのになぁーと、また残念に思った。
　その後、なかなか帰って来ないルフィに皆が困っていると、町がなんだか騒がしいことに気づく。その騒がしさが近づいてきたかと思うと、その元凶はまさかというかやっぱりというか……我が船長だった。その後ろには海軍達と、ローグタウンで会ったスモーカーさんもいる。しかもルフィはゾロをみつけて「よう！ゾロ！」なんて話しかけてくるものだから、麦わらの一味は呆気なく見つかってしまった。すぐさま荷物をもって船へと逃げる俺たちなのだが、その瞬間背中に物凄い熱風を感じた。それは太陽の暑さでもなく、湧き上がるような炎の熱さだ。

「エース………！？」
「変わらねぇな、ルフィ」

　その名を聞いて、俺はすぐに振り返った。だってその名は、俺もとてもよく知っている人物の名だ。その背中には十字に刺さった白いヒゲを蓄えたドクロの刺青、自分はそのマークに見覚えがなかったが…その背中にはどこか見覚えがあった。ニヤリと笑ったその横顔は、正しく彼そのものだ。
　エースという名の、俺たちの兄。

　エースの足止めのおかげで船へとたどり着いた俺たちは一斉に船へと乗り込む。だがその時、ビビはカルーにとある手紙を託してビビの父である国王に届けて欲しいと見送った。船を出し、俺たちは一旦ナノハナを後にした。
　やっと一息と落ち着いたルフィ海賊団は、まずさっそくルフィへと視線を向ける。もちろん、話題はさっきのエースについてだ。ルフィがエースを兄貴だと伝えると、それはもう皆度肝を抜くほど驚いていた。兄貴の存在というよりも、兄弟揃って海に出て悪魔の実を食べてしまっているという事実に。

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