【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ45)

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僕と左腕の仲間の印2 ページ45

「少ない材料で腹を膨らますとなると、やっぱスープ系がいいか」
「小麦や米類は結構あるし、それでお腹膨らましてもらったほうがいいね」
「となると味付けが決めてだな」
「うん！アレンジによっては飽きなさそうだし！」

　俺も酒場の息子をやっていたおかげである程度の料理は出来るから、一流料理人サンジの助手をして取り残されるかもしれないと思っていた心配はどうやらそこまで必要無かったみたいだ。自分のほんの些細な経験が活かせて、本当によかった。サンジも思ったより俺が動けると分かってか、最近は結構頼ってくれるようになった。

「なんか外が騒がしいな？」
「そうだね、なんだろう？」
「まあアイツ等がまたバカ騒ぎしてんだろ…」
「いつものことだったね」

　確かに若干外が騒がしい気もするが、俺たちは気にせずに夕飯の準備を進めた。ルフィの大食らいはゴムになってから更に異常で、毎回ルフィの分をつくるだけで疲れるほど。そしてサンジはナミとビビの分だけいつも別に作って味付けを変えている。さすが、重度の女ったらしだ。

「ねえサンジ、ちゃんと指定通りの味付けになってるかな？」
「ん？どれどれ……ん、いいかんじだ、上手くなったな」

　サンジのレシピ通りの手順でスープを作り、グルグルと大きな鍋をかき回す。サンジに味付けチェックをしてもらえば、小皿に入れたスープを一口飲んで、サンジはニッカリと笑った。そして優しく、頭を撫でてくれる。それがなんだかカッコよく思えて、不覚にも若干ドキドキしてしまった。

「サンジって、普通にしてればイケメンなのにね…」
「ん？なんか言ったか？」

残念なイケメンとは彼のことを言うのであろう。

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