【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ36)

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僕と雪に覆われたドラム王国の魔女2 ページ36

「よし、んじゃあちょっくら行ってくんな！」
「うん、気をつけてねルフィ……、」
「おいA、お前また無理してねーか？」
「え？」
「俺分かんだからな！お前もなんかあったら、すぐ俺か仲間に言えよ！」
「うん、ありがとうルフィ……」

　ルフィは簡単に言うけれど、本当はとても過酷な道になるだろう。そう心配して見送ろうと声をかければ、ルフィから予想外の言葉を受けた。あんなに鈍感でなにも考えてなさそうな行き当たりばったりな性格のくせに、こういう時だけ……どうして分かってしまうのだろう。
　そう、俺は今……隠していることがった。

「(ただの、体調不良だ)」

　この島に入る少し前から、なんだか体調があまり優れなかった。けれどもナミのような高熱もでなければ、立っていられないほどでもない。きっとグランドラインの気候の変化にやられてしまったのだろう……そう思って、特に気にしていなかった。今だって、そこまで深刻なほど気分は悪くないし、普通に笑っていられる。だから、ルフィにそう言われて…俺は酷く驚いたのだ。
　ナミを背負ったルフィと、その隣にいるサンジの背中を見送り、ビビとウソップと俺はずっとその場に立っていた。ドルトンさんが中に入れと言ってくれるが、俺たちがここで悠長に温かくして待っていられるなど…仲間として出来ない。
　ドルトンさんがそれを悟ってか、少し微笑んで俺たちに付き合うと言ってその場に一緒になって座る。この人は、とても良い人だ。

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