【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ32)

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10 僕とジャングルに住む巨人と頭の３1 ページ32

ミス・ウェンズデーの本当の名は、ネフェルタリ・ビビ。
　アラバスタ王国の王女。ビビの側近イガラムは麦わら海賊団にお願いをする――『王女を無事王国まで送り届けてくれ』と。それを承諾したルフィ海賊団はエターナルポースの指す方向、次の島“リトルガーデン”へと訪れた。
　そこで出会った大きな巨人族２人。そこでは男同士の長い年月を超えた熱い戦いが繰り広げられていた。とりあえずその島でエターナルポースのログを貯めなければいけないのだが、その期間は１年と大変長い。そんな悠長なことをしていられないルフィ海賊団達がどうしようと悩んでいる時、事件は起きた。

「A、お前は何飲む？」
「アールグレイある？」
「おう、あるぞ」
「じゃあそれで」
「まかせろ」

　ビビを狙ったバロックワークスからの新たな刺客、Mr.３の登場によってエルバフの戦士とルフィ海賊団は戦闘を繰り広げることになってしまった。ルフィ達が刺客たちと戦闘している中、１人海賊船に残ってお留守番をしていた俺は、狩りから帰ってきたサンジと皆の帰りを待っていた。
　だが一向に仲間たちは訪れず、不安になったので２人で探しに行くことに…。すると、真っ白で真四角のカタチをした家を、ジャングルの中で見つけた。そして現在お茶をしている。

「ねえサンジ」
「ん？なんだ」
「俺ね、もうちょっと料理勉強したいんだ」
「は？」
「サンジが一流のシェフだってことは分かってるけど、それでも一人で捌くにはこの海賊団の食事は大変な時もあるでしょ？」
「まあ、一人とんでもねぇのが居るからな」
「雑用でもいいから、もうちょっと俺、知識ほしいな」

　それは、俺が今まで皆と航海をして考えついたこと。サンジのような子供からコックを目指しているような人と比べたら、俺はまったくもって料理の知識もない奴だけど、少しでも…役に立てることはしたい。そう思って、ボソリと胸の内にあったことをサンジに相談してみた。

「………」
「………」
「お前がどれだけ真剣に考えてるか、分かったよ。だけど料理の味付けに関しては俺はコックやってんだ、全部1人で考えてぇ」
「……そっか、」
「けど、助手としてすぐ隣に居て手助けをしてくれるのは、助かるぜ」
「え……」
「俺の助手に、なってみるか？」

　サンジの、ニッコリとした子供のような笑みが、俺を見つめた。