【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ26)

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僕と始まりと終わりの町6 ページ26

ルフィを信じているから。
俺も結構なくらいテンパっていたんです。なにせルフィが俺の名前を叫んだ瞬間に、スモーカーさん達に仲間だとバレて、もたもたしていたら絶対に俺なんて捕まってしまうだろうから…もう、ここは……男の意地を見せました。結局、ルフィに抱きかかえられているのですが。

「どこ行ってたんだよー！せっかくお前と一緒に死刑台上ろうと思ったのに！」
「いや、俺も上る予定だったの…？ごめんね、迷っちゃって」
「これだからオメーは俺がいねーとダメなんだ！」
「よく言うぜ」
「まったくだな」
「あはは……うん、ごめん」

そんなルフィがおかしくて、俺はルフィに担がれながら笑った。雨がザーザーと降ってきて、後ろから海軍たちの声がする。追い風のおかげか走るスピードはいつもより早く、このままだと逃げ切れそうだ。……そう、思ったのだが、目の前に立ちはだかる１人の女性。それは先ほど顔を合わせたばかりの……たしぎ曹長だ。

「ロロノア・ゾロ！！あなたがロロノアで海賊だったとは！私をからかってたんですね！許せない！！そしてAさんアナタも、麦わらの仲間だったんですね！！」
「え…？ゾロ、たしぎさんと知り合い！？」
「あの女、海兵だったのか…てか、何でお前が知ってるんだよ」
「いや、まあ…それもそうだな」
「意味わかんねーぞ」

お互い意味のわからないことになってしまい、もう追求するのはやめた。きっと街中で偶然出会ったのだろう…。刀を抜くたしぎさんに、ゾロも同じく刀を抜いた。先に行けというゾロに、ルフィは潔く返事をして前に進む。風はどんどん強くなり、体が浮いていくようだ。そろそろ担がれすぎてお腹が痛くなってきた頃でもある。そんな時、また目の前に立ちふさぐ人影が１つ……。俺は、顔を青ざめた。

「お前誰だ！！」
「おれの名はスモーカー、海軍本部の大佐だ」

スモーカー大佐。彼に自分がルフィ海賊団の仲間だと知られれば、余計恐ろしいことになるに違いない。スモーカーさんは、名前を名乗った後にギロリと俺を睨んだ。怖い、ああ怖い。ルフィの服をぎゅっと握った。