【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ23)

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僕と始まりと終わりの町3 ページ23

「スモーカー大佐…さん？は、どこか行かれるんですか？」
「ああ、今死刑台で暴れてる海賊が居るらしいからな、まったく…面倒極まりない」
「へえ、死刑台に……」

そういえば、ルフィは死刑台に行くとか騒いでいたな…。きっとルフィのことだから、死刑台登ったりして「うっひょー！」とか言ってるんだろうな…。やっぱそういうとこって、立ち入り禁止とかされてるんだろうな…。ああ、騒いでんのってルフィのことかもしれないなぁ………。

「(どうしよう！！)」
「………」
「あ、あの！俺今死刑台に行く途中でして、それで…そのまま一緒に行っても、いいですか？」
「何言ってんだ、今海賊が暴れてんだ、大人しく家に帰れ」
「そ、その…友達がまってて、それで…心配なので…」

そう言えば、またスモーカーさんは大きくため息を吐いて、仕方ないと言うようにそのまままた歩き出した。やっぱり、根は良い人だ。数人の海軍が後を付いてきて、死刑台へと向かう。その途中スモーカーさんの足に子供がアイスをぶつけてしまったのだが、スモーカーさんはその子供にお金をあげて、アイスをまた買うように言っていた。やっぱり、優しい人なのだろう。

「あの、スモーカーさんこの人は…？」
「迷子だ」
「え？あの…」
「死刑台まで、案内してもらってて…はい」
「そ、そうなんですか…私はたしぎといいます」
「あ、Aって言います…」

途中、たしぎ曹長と呼ばれる気弱そうな女の人が焦ってやってきて、スモーカーさんの後ろに付く。もちろん同じく後ろについてる自分に驚き、そう訪ねていた。なんだかぎこちない挨拶をして、また死刑台へと向かう。
天候は段々悪くなっていき、このままだと雨が降るのも時間の問題だ。死刑台に着いたはいいが、スモーカーさん達は高みの見物とでも言うように近場の建物から死刑台の騒動を見る。俺は下の方に行こうかと思ったのだが、危ないからとこっちに居るように言われた。とりあえず状況を把握しようと、ルフィを探す。

「あ、死刑台の上…」

分かりやすいよ、船長。