【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ20)

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僕とある昼の海賊団6 ページ20

「あ！いた！！おーーーい！」
「え？って、うわあ！？」

ガシッ、ビューン、ドンッ！
と、良い感じのテンポでルフィが俺を掴んで突進してきた。ゴムだから勢いがよく、それに耐えきれるハズもなくその場に思い切り倒れる。いつものことになりつつあるから若干慣れはしてるけど、やっぱり相変わらず痛いのは痛い。思い切りルフィに踏みつけられている俺は、ゆっくりと体を起こした。

「何してたんだよ！」
「え、いや…皆を呼びに、」
「オレ探してたんだぞ！」
「うんごめんごめん……なにかあったの？」
「いんや！」
「は？」
「なんもねーよ！Aがどこに居るか探してただけだ！」
「ああ……そう、」
「おう！」

相変わらず突拍子もなく意味の無いことをするルフィに、どんどん笑いがこみあげてくる。ルフィは本当に昔からずっと変わらない。確かに前より子供じみた考えはなくなったような気もしないでもないが、基本ルフィという男は…ずっと一緒だった。

「ルフィ、もうお昼ご飯だよ」
「本当か！よしメシーーーー！」
「うん、行こう」
「あ！」
「ん？」

昼食の話をすれば、案の定ルフィはとても食いついてきて、早く行こうと足を進める。けれどその手前で、突然ルフィが足を止めたものだから、ルフィの背中に顔をぶつけてしまった。何かとルフィの背中を見ると、くるっと表情をこちらに見せる。

「Aは、ここにずっと居ろよ」

それは、また突拍子もなく…始まるもので。さっきまでのいつものルフィが一転して、ちょっと声が低くなった彼が…そう言った。思わず心臓が跳ねてしまい、真っ直ぐに見つめられた瞳を反らすことが出来ない。

「え…、なんで？」
「…………んー、なんとなくだ！」
「え？」
「なんとなーく！よし！メシ行くぞ！！」
「あ、ちょっと待って…！」

手を引かれ、また足を進めていく俺とルフィ。

僕たちはどこへ行くのだろう……なんて、
ただの食卓に行くだけなのにね。