【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ15)

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07 僕とある昼の海賊団1 ページ15

アーロンパーク崩壊後、ルフィ海賊団とココヤシ村の皆は盛大な宴を開いた。それは何日もの夜に続き、全員が全員アーロンからの支配解放を喜ぶ。そして出航の日、ナミはこのゴーイングメリー号にまた、足を踏み入れることになる。
その後の航海は、今までに例を見ない優雅な航海だった。ウソップのお陰で大きな船を手に入れることが出来て、ナミのお陰で順調な航海が出来て、サンジのお陰でおいしいご飯が毎日食べられる。そしてルフィとゾロのお陰で何が来ても怖くない。ルフィ海賊団は、とても優雅な日々を送っていた。

「何か手伝うことでもある？」
「おおAか、そうだな…ここにある皿を拭いてくれるか？」
「うんっ」

この船で唯一役割の無い俺は、毎日が退屈だった。
ナミは海図を描いたり新聞読んだりそれなりにやることがあり、ウソップは新しい何かを開発中とかで、ゾロは筋トレするか寝るかで、サンジは皆の料理を作る為キッチンに居ることが多くて…。俺は、同じくやることが結構少ない船長と、たまに遊んだりしていたりはする。なんだか、ルフィのお守り係になっているような気もしてきた。だから少しでもみんなの役に立てるように俺は、今こうやってサンジの昼食の手伝いをしている。

「なんか見つかったか？」
「え？」
「前に言ってただろ、何でいるか分からないって」
「あ、うん……そうだね、まだ…なにも」
「そうか、まあ焦らなくてもいいんじゃねーの」

真っ白なお皿を布巾で拭いて食器棚に居れる。そんな作業を繰り返している時、サンジがぽつりとそう言ったから…ちょっと驚いた。自分の存在理由について、サンジにも言ったような気がする。けれどもサンジの答えはなんだか優しくて、今もこうやって少し落ち込んだ自分の頭をポンと優しく撫でてくれた。女の人の前じゃアレだけど、普通にかっこいいと思うよ、俺は。もったいない。

「サンジいい人だね！」
「は？」
「女の人限定だと思ってた」
「ま、基本はな。でもまあお前は…」
「ん？」
「いや、なんでもねー」
「うん…？あ、他にやることある？」
「あーそうだな、食卓の用意して…その後皆を呼んできてくれるか？」
「分かった！」