【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ13)

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僕と航海士と最後に船長2 ページ13

《助けて》
ナミのその一言に、ルフィはアーロンパークへと足を進めた。この過去や悲しみはどう足掻いても抱えきれないほどで、ルフィはナミの過去をまったく聞いてはいないけれども……ルフィにだって、ナミが苦しんでいるということだけは、分かる。仲間、だから。

本気になったルフィほど、強いものはない。サンジ、ゾロ、ウソップも乗り込み、アーロン達のペースはすべてルフィ海賊団によってのみ込まれていった。それを見つめる村人たちも、命を捨てる覚悟でいたというのに……その情景に、希望すら見えてくる。
途中ルフィがバカをしてしまい、地面に足を突っ込んで抜けられなくなってしまった。それを見てアーロンは地面ごとルフィを担ぎ上げ、あろうことか海に落としてしまう。見ているだけだった俺は、慌ててルフィが落とされた方へ行き、ルフィの救出を……と思ったけれども、俺の力だけでは…何も出来なかった。その後すぐにココヤシ村の長であるゲンさんと、ナミの姉のノジコがやってきて、なんとかルフィの顔だけでも海上へ出すことが出来る。

「ルフィ、俺…何も出来ないよ、」

結局俺はただ見ているだけしか出来なくて、ただ祈ることしか出来ない。何も力になれないというのに、どうして俺は彼らと一緒に旅をしているのだろう。何も出来ない俺が、ここに居てもいいのだろうか。きっと皆だって、本当は…。

「ぶはぁ！！！」
「ッ！？る、ルフィ！！」

海中でノジコとゲンさんが心臓マッサージをしている時、ルフィの顔を海上で持っていた俺の手元で、ルフィが息を吹き返した。とても変な構図だけど、ルフィがゴム人間なおかげで出来た状況だ。気を失っていたルフィは大量に水を吐き出してゼーハーと大きく息をした。良かった…。

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