【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ11)

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僕とコックと良い話2 ページ11

「まあでも、アイツがそう決めたんだろ？」
「うん」
「じゃあ、なんだっていいんじゃねーの？」
「え？」
「アイツが、そう言うなら」

ルフィが、決めたことなのだ。でも俺はこの旅を、不安だとは思うけど…嫌だとは思っていない。それはルフィがくれた安心感と、ルフィとずっと…まだまだ一緒に居れるのだという嬉しさ。自分の役割は分からなかったけれど、サンジにそう言われて……少しだけ、ここに居る楽しさが出来た。

「Aー！イルカだぞイルカ！早く来いって！」
「あ、うん…、じゃあご飯楽しみしてマス」
「ああ、あんまはしゃいで海に落ちるなよって船長に言っておいてくれ」
「はは、伝えとく」

外で騒ぐルフィとジョニーの元へ行けば、そこには何匹ものイルカたちが飛び跳ねたりと気持ちよさそうに泳いでいた。「綺麗だね」と言おうとしたら、ルフィが大声で「よーしあのイルカ捕まえて昼飯にするぞー！」と言うものだから、止めておいた。いや、イルカは食べちゃだめでしょう…。なんでも動物見たら食べたがる癖、やめようか。ジャングルで育ったからって言って野生化しすぎだよ。

「ルフィ」
「お？なんだ？」
「俺、ちょっと楽しくなったよ」
「んん？」
「ようは、考えようだよね」
「なに言ってんだ？」
「分からなくていい！」
「あ、おいAー！」

船首まで行って、思い切り潮風を浴びる。太陽がまっすぐに降り注いできて、なんてこの世界は広いんだろうと感じた。そこは俺の場所だと言わんばかりにルフィがすぐ寄ってきて、２人して海を見つめる。

君は分からなくてもいい。
君がずっと変わらなければ。