【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ2)

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02 僕と剣士の船旅数分1 ページ2

出航してさっそく遭難した俺達は、人生最大のピンチなんじゃないかという大きな渦巻に巻き込まれていた。だがこの船の船長といったら「困ったな」の一言でことを済ませてしまい、とりあえずこの中に入るぞと言って、人間２人がやっと入れるほどの狭い樽の中にぎゅうぎゅう詰めになって突っ込んだ。酸欠で死ぬかと思ったその中、なんとか樽は海上にあがってくれて酸素を確保。そして樽が大きく動いたと思うと、どうやら誰かに引き上げられたみたいだ。だが安心しているのも束の間で、さっきまで眠っていたルフィが勢い良く樽をぶっ壊してしまい、そのまま何故か吹き飛ばされて森の中に突進する。

「とんでもないな、お前ら」
「君に言われたくないけどね」

その後、なんとも不運な海軍を目指すコビーという少年と出会い、とある島まで辿り着くことが出来た。そしてそこでまたルフィは面倒なことに首を突っ込んでいき、海軍基地で剣士の仲間を手に入れることになる。それが現在会話している、ゾロだ。

「ルフィ寝ちゃったし、どうしよう…」
「いいんじゃねーか？このままテキトーに流されてれば」
「もうありえないこの２人…」
「俺はどうってことねーけどな」
「ああ帰りたい、あののどかな村に…」

ゾロが仲間になり、コビーが海軍に入隊して別れ、俺達は現在とっても小さな小船に３人と食料を乗せてかなりテキトーに航海している。聞けば、３人とも航海術を持っていないとかで…ありえない。しかも乗っている食料はほとんどルフィが食べてしまいもう残り少ない。第２の遭難の予感がする。ルフィは完全に寝てしまい、俺はゾロと気まずいながら会話を続けた。だってこの人、見た目が怖いんだもん…。いや、中身が優しいというのはあの島で出会って分かったけれど。

「そういや、お前はどうして海賊なんかしてるんだ？」
「え、俺は……このルフィに連れられて、何故か…」
「コイツはほんと人の意見を聞かねーヤツだな」

いつの間にかルフィに抱えられていて、いつの間にか船に乗っていた。姉であるマキノは完璧ににこにこと笑っていて「素敵じゃない」と言って笑顔で見送り。いやいやいや、お姉ちゃんそりゃないよと言ってる間に俺は海の上…、ルフィは本当に自由だ。