【男主】you we you【ワンピ夢】 (ページ1)

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01 僕たちは始まったばかりだよページ1

この時代では”海賊”になる輩が多く、自分の幼馴染もまた…ある海賊に憧れて海賊を夢見るようになった。
当時子供だった俺達には、海へ航海するなんてことはまず無理だ。だから歳を重ねるのを待ち、幼馴染は海へ出る。俺も彼の航海を影で見守る立場だと、完全に俺は…勘違いしていたわけで、

「何言ってんだ、お前も行くぞ」

と一言そう言われて、俺は何故か幼馴染と海を航海することになってしまう。なんたることだろうと、行く前も行った後も何度も思った。しかも自分の幼馴染はかなり変わった思考回路の持ち主で、その航海はそれはもうありえないことだらけ。
まず海に出て数分足らずで遭難するとかありえないだろう。しかも２人して狭い樽の中に入って荒波に飲まれ、気づけば海賊船に引き上げられるとか、ありえなさすぎる。
そんな彼、ルフィとの航海は…寿命がいくつあっても足りなかった。

俺はなんだかんだ言ってルフィとずっと航海をしてきているわけだけど、その間でも沢山のドラマがあった。
仲間は１人１人重い過去を背負っていたり、夢を持っていたり、それぞれがルフィに自分を預ける。それがルフィなのだと、俺は知っていた。剣士、航海士、狙撃手、コック、医者、考古学者、船大工、音楽家、皆が皆ルフィを信頼してこの船に乗ってくる。船には乗っていなくても、仲間と呼べる人達は沢山居る。けれどよく考えてみれば……俺は、ルフィにとって、この海賊船にとって…何なのだろう。

俺は強くない。
当たり前だ。ただののどかなフーシャ村に生まれた酒場の少年なのだから。ルフィみたいにお祖父さんに連れられてジャングルに放り込まれ凄まじい野生児のような体験をしたわけでも無い。強くなるために修行をしたわけでも無い。だって強くなりたいとすら思ってないのだから。そんな俺は、この船に乗って…何をしているのか。なんてことまったく分かるはずが無い。

ルフィ、どうして俺を海に連れて行ったの？

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