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『ヨンジェ、さん』
YJ「ん？」
こいつは少し合間をおいて、それでも俺の名前を呼んだ。
いつぶりだろ。
若い女に名前を呼ばれたのは。
普段は市役所にいる受け付けのおばさんくらいだからなあ、ヨンジェくんとか言ってくるのは。
『ヨンジェさんって、おいくつですか』
YJ「………さあ、いくつだろうね」
『え、分からないんですか？』
YJ「うん。まあでもお前と同じくらいじゃないの？」
『……適当なんですね』
まあね、別に年齢なんて今となってはどうでもいいし。こっちはすでに死んでる身なんだし。
YJ「お前大学生だったな？」
『……そうですけど』
YJ「ふぅん、じゃあ俺も大学生でいいや」
『はあ………そうですか』
ということで俺は大学生(仮)となった。
まあ見た目もそんな感じだろうし、文句無し。
YJ「ていうかいつまで敬語なわけ？」
『え、タメ口でいいんですか？』
YJ「逆になんでダメなの。仮にも同い年になったわけだし。これからお前と過ごさなきゃいけないんだ、仲良くやったほうがいいだろ」
人間となんか仲良くするつもりなんてこれっぽっちもなかったのに、いつの間にかそんな言葉が出ていた。
YJ「な？あとヨンジェさんとかやめてよ、ヨンジェでいいって」
『はい……あ、いや、うん……ヨンジェ、』
コーヒーの最後の一口を飲み干した。
ああ、こいつの望みを見つけてやらなきゃなあ。
一体どうしたらいいんだ。
まあゆっくりやってけばいっか。
とりあえず人間界での居場所は確保できたことだし、こいつと一緒にいれば自ずと見つけられる………はず。
『じゃあさ…ヨンジェ、』
YJ「なに」
『私のことも、その……いつまでもお前とか、そういうの、やめてよ』
YJ「それはつまり？」
『〜っ、だから！私のこともちゃんと名前で！呼んでって言ってるの！私の名前は、』
YJ「ああもううるさいなあ、昨日聞いたから覚えてるよ。Aだろ？」
A。
初めて声に出してそう呼んだ。
仕方ねえな、これからはちゃんと名前で呼んでやるよ。
.
敬語もとれて、お互い名前を呼び合って。
昨日よりも少し距離が縮まったように思う。
でも所詮相手は人間。
必要以上に関わるつもりはない。
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サナ(プロフ) - ? ???かずなさん» かずなさんありがとうございます！なんとか更新出来るよう頑張っていきます( ；∀；)ぜひぜひよろしくお願いします！ (2018年2月24日 8時) (
レス) id: dde6dc2ed5 (このIDを非表示/違反報告)
? ???かずな(プロフ) - とても面白いです〜！更新されるのを楽しみにお待ちしています！ (2017年10月26日 13時) (レス) id: 90b2e19f22 (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - scorpinさん» scorpinさんコメントありがとうございます！長い間放置しててすみません。少しずつの更新になると思いますが、また読んでくださると嬉しいです。よろしくお願いします！ (2017年1月10日 0時) (レス) id: 7c6e347534 (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - odenさん» odenさんコメントありがとうございます！私もツンデレヨンジェ好きです！ツンツンデレデレさせたいと思ってます！← 良かったらまたこれからもよろしくお願いします(>_<) (2017年1月10日 0時) (レス) id: 7c6e347534 (このIDを非表示/違反報告)
サナ(プロフ) - よんよんさん» よんよんさんお返事遅れてすみません！私もずっとB.A.Pのお話書いていきたいと思ってて、でもとても時間がなくてこんなに長引いちゃいました。申し訳ないです(>_<)少しずつですが更新しようと思ってるのでまたよろしくお願いします(>_<) (2017年1月10日 0時) (レス) id: 7c6e347534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サナ | 作成日時：2016年2月8日 20時
