検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:47,607 hit

07 ページ7










俺のななめ前でゆっくり、もぐもぐと、ひたすらにご飯を口に詰めていくれんくん。

れんくんは、だいすけほどガツガツはこないけど、ひかるほど距離を置くわけでもない。というのが今の印象。ザ・小さい子、って感じ。俺の事も下の名前で呼ぶみたいだし。





「れん、ご飯美味しい?」


「…ん。…でも…もう、おなかいっぱい」


「あ、ごめん。ちょっと多かったかな。食べられるところまででいいからね」


「ん、」





そう言うと頷いて、最後に大きな一口を頬張ってから手を合わせて「ごち、」と言った。
ダイニングの椅子から降りてソファーまで駆けていくと滑り込むようにソファーに寝転がる。

小動物みたいで、…可愛い。





「食べた後にすぐ寝転がらないの」


「あ、おれきいたことある!うしさんになるんだぞ、れん、!」


「…うし……」


「そう。お腹痛くなっちゃうから、寝ないで座って休んで?」





すぐに言うことを聞いて起き上がるれんくん。少し寂しそうな顔をしながらこちらを向く。


ああ、本当に、たった3人なのに個性が強くて強くて…。
俺は果たしてやっていけるのだろうか。





「……ああー、…」





俺の虚しい項垂れ声を聞いたひかるが、小さく口角をあげる。

3人の顔を順に見回して、もう一度俺はうなだれた。





「…うし、…なりたくない。」





次にだいすけがご飯を溢してまた俺が起き上がったのは、れんくんがそう呟いたのと同じころ。








08→←06



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
855人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おれん。 - めっちゃくちゃおもろいです!マジで続き楽しみ!更新頑張ってください! 期待してます!めめ可愛すぎる… (2022年10月9日 23時) (レス) @page10 id: 67bfb56258 (このIDを非表示/違反報告)
虹色しっぽ - 楽しく見させてもらいました!更新頑張ってください! (2021年8月24日 18時) (レス) id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - 更新、楽しみに待ってます!頑張って下さい!! (2021年3月20日 0時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年3月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。