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俺のななめ前でゆっくり、もぐもぐと、ひたすらにご飯を口に詰めていくれんくん。
れんくんは、だいすけほどガツガツはこないけど、ひかるほど距離を置くわけでもない。というのが今の印象。ザ・小さい子、って感じ。俺の事も下の名前で呼ぶみたいだし。
「れん、ご飯美味しい?」
「…ん。…でも…もう、おなかいっぱい」
「あ、ごめん。ちょっと多かったかな。食べられるところまででいいからね」
「ん、」
そう言うと頷いて、最後に大きな一口を頬張ってから手を合わせて「ごち、」と言った。
ダイニングの椅子から降りてソファーまで駆けていくと滑り込むようにソファーに寝転がる。
小動物みたいで、…可愛い。
「食べた後にすぐ寝転がらないの」
「あ、おれきいたことある!うしさんになるんだぞ、れん、!」
「…うし……」
「そう。お腹痛くなっちゃうから、寝ないで座って休んで?」
すぐに言うことを聞いて起き上がるれんくん。少し寂しそうな顔をしながらこちらを向く。
ああ、本当に、たった3人なのに個性が強くて強くて…。
俺は果たしてやっていけるのだろうか。
「……ああー、…」
俺の虚しい項垂れ声を聞いたひかるが、小さく口角をあげる。
3人の顔を順に見回して、もう一度俺はうなだれた。
「…うし、…なりたくない。」
次にだいすけがご飯を溢してまた俺が起き上がったのは、れんくんがそう呟いたのと同じころ。
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おれん。 - めっちゃくちゃおもろいです!マジで続き楽しみ!更新頑張ってください! 期待してます!めめ可愛すぎる… (2022年10月9日 23時) (レス) @page10 id: 67bfb56258 (このIDを非表示/違反報告)
虹色しっぽ - 楽しく見させてもらいました!更新頑張ってください! (2021年8月24日 18時) (レス) id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)
Yuri - 更新、楽しみに待ってます!頑張って下さい!! (2021年3月20日 0時) (レス) id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 | 作成日時:2021年3月5日 15時