支えられ、支え合う (ページ18)

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弟だって我慢するページ18

蓮side

蓮｢はぁ...ｹﾎｹﾎｯ...やばっ...｣

朝、いつもの辰兄の声より早く目が覚めた
原因は体調不良
頭痛いし、怠いし、絶対熱ある
でも、そんな事言ったら絶対辰兄は病院休もうとするし言わない方がいいよね

辰哉｢蓮、起きてる？｣

蓮｢なに...｣

辰哉｢ごめん、翔太が体調崩しちゃってさ、朝ごはん亮平と照と食べてて｣

蓮｢え、翔兄大丈夫なの？｣

辰哉｢まぁ、そこまで酷くないから大丈夫だよ｣

蓮｢そっか...｣

辰哉｢ごめんな？みんなでご飯食べれないけど、涼太が朝ご飯は用意してくれてるから｣

そう言って部屋から出た辰兄
そっか、翔兄もなんだ...

亮平｢ぅわ、時間やばい！！｣

蓮｢あれ、にぃ、どうしたの？｣

亮平｢今日小テストある事忘れててさ、日直もあるし、やる事多いから先行くね！｣

蓮｢え、あ、うん｣

亮平｢あれ、蓮？｣

蓮｢え、何？｣

照｢亮平、準備出来た？今なら送れる｣

亮平｢本当に！？ありがとう！蓮も気を付けて学校行くんだよ！あと、無理しないようにね！！｣

照｢亮平、早く！！｣

リビングに行くといつも早く出てるけど、いつもより早く学校に向かったニキと、いつもは途中まで一緒だけど、今日はやる事が多いみたいで先に行っちゃったにぃ
結局朝ご飯は1人だし、食欲もなくて残ったのは大兄と辰兄の盛ってあるお皿に移しちゃった
学校は普段から話聞いてないし、寝てる事もたまにあるから寝てても保健室に連れて行かされることも無かったし、体育があったけど、発作が出そうだからって言って見学にしてもらってどうにか誤魔化せた
終礼が終わって重い身体をどうにか動かして家に帰る

涼太｢あ、蓮お帰り。悪いんだけどさ、翔太の看病手伝ってほしい｣

普段弟だから看病とか手伝えないし、嬉しくて翔兄の部屋に行ったけど、正直限界でぼーっと立ってた

大介｢蓮、そこに立ってるなら看病手伝って｣

辰哉｢あ、じゃあ、これ、買ってきて！｣

そう言われて渡された紙
外に出るのも2人の口調も熱あるせいか辛く感じてなんとか買って帰って来れたんだけど、リビングには3人分の晩ご飯と分けられて置かれてるもう3人分のご飯とお粥
涼兄の姿も無くて翔兄の部屋に行ったのかな
もう動くのも辛すぎてその場にうずくまった
翔兄体調悪いのに俺、何してんだろう...
マジで約立たずじゃん...
翔兄に心の中で謝ってももう身体が動かなかった