支えられ、支え合う (ページ11)

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翔太side

朝から亮平が体調崩しててバタバタしていつの間にか出る時間になってて急いで出てきた

翔太｢ｹﾎｹﾎｯ...ふぅ...｣

うちは兄弟で3人喘息持ちがいる
まぁ、俺もそうなんだけど、そのせいで過保護な兄弟が動き出すからなるべく発作が出ないように気をつけてる...
はずなんだけど、今日は亮平の事で完全に忘れてて慌てて出てきた事もあってさっきから咳が止まらない

北斗｢しょっぴー、さっきから咳してるけど大丈夫？｣

翔太｢んっ...大丈夫...ｹﾎｹﾎｯ｣

北斗｢俺が言えたことじゃないけど無理しすぎたら片割れがうるさいんじゃない？｣

翔太｢ぅん...ｹﾎｯ｣

北斗は俺と同い年でしかも双子
涼太もそうなんだけど、北斗の片割れの樹も結構心配性で、俺も北斗も喘息持ちだから内科が1番安全だろって内科にさせられた
北斗もよく無理して樹が内科に来るところを何回か見てるからたまに2人で涼太と樹の話で共感してたりしてて、もう小学生からの仲
今は内科の医局にいて2人で話してるんだけど、さっきからずっと出続けてる俺の咳に北斗も心配してくれてる

北斗｢もうそれ、時間の問題でしょ？先に帰った方がいいと思うけど｣

翔太｢まだ来たばっかだし...ｹﾎｹﾎｯ...大丈夫っｹﾎｹﾎｹﾎｹﾎｯ｣

北斗｢え、なに？涼太が来て叱られたいって？それとも優吾にしてもらう？あいつも一応呼吸器内科だし｣

翔太｢いや、両方怖いわっｹﾎｹﾎｯ｣

北斗｢じゃあ、大人しく早退して兄貴に庇ってもらいな｣

翔太｢いや、それは...ｹﾎｹﾎｹﾎｯ！｣

北斗｢ほら、俺も同じ病気抱えてんだからそれくらい分かるって｣

翔太｢ｹﾎｹﾎｯ...はぁっ....ｹﾎｹﾎｹﾎｹﾎｯ！｣

北斗｢え、ちょっとやばくない！？｣

翔太｢ｹﾎｹﾎｯ...だいっ...ｹﾎｹﾎｹﾎｹﾎｯ！｣

北斗｢ダメじゃん！もう俺、連絡するからね？｣

翔太｢ｹﾎｹﾎｹﾎｹﾎｹﾎｯ！｣

北斗｢あ、もしもし、辰哉くん、今家ですか？｣

ちょっと水を飲もうとしたらむせちゃって余計咳が止まらなくなった
俺達もそうなんだけど北斗達の兄弟の連絡先はみんな知ってる
まぁ、こんな事がよくあるし、何かあった時のためにって教えあったんだよね
で、1番過保護で心配性なのが辰兄だから亮平が体調崩してるなら辰兄が看病してるって思ったのか1番最初に電話をかけたのが辰兄で俺の状況説明をしてくれてる
いや、北斗頭良すぎ
家にいるやつ1発で当てるとか...
そんなことを思いながら吸入器を探した