アイツをよろしく ページ28
〇 O side
マルは明るくて、いつも亮ちゃんに怒られて
やから、そんな悲しい顔されたら
俺もなんて言ったらええかわからん
『…マル？』
丸「あ、オークラ…ごめんな？急に」
…ごめん、マル。
修羅場みたいに好きな女取り合って
こんなんなるて、
あの頃の俺らは思ってへんかったよな
『俺っ、Aが好きや』
カウンターに並んで座った丸の顔を
見ようとしても見れへんの
体はマルの方向いてんのにな
『…ごめんっ……』
マルの大切な人を
好きになってしまってごめん
そんな顔させてしまってごめん
丸「オークラ、顔上げ？」
優しい声に恐る恐る上げると
マルは目を真っ赤にさせながら微笑んだ
丸「…よかった、オークラ。
やっぱ親友の勘は当たるなあ？」
威勢のいい居酒屋で
その声がかき消されそうになりながら
丸「Aにはお前が必要で、
お前にも、Aが必要やろ？
お前が謝る必要ないねん
……なぁ、オークラ？
大学時代の悪友として、
Aのこと、頼んでええ？」
『なん、で……？』
いつも、いつもそうや
マルはいつも自分のことは後で
最低な俺に優しい言葉をかける
丸「そんなん、決まっとるやんか」
.
丸「オークラも、Aも
俺にとって大切な人やから
せやから、
お前もそんな自分責めんなよ？
あ、勘違いせんとってな？
オークラでもA泣かせたら
思いっきりぶん殴るわ！」
気がつけば周りが霞んで滲んで
喉がキューっとして
鼻がツンとして
ばだばだと涙が溢れてた
何やねんもう〜って
マルが背中をさすってくれたけど
目をこすった瞬間に見えたマルも
大粒の涙を零していた
.
丸「オークラ、アイツを
Aをよろしく。」
.
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なる(プロフ) - まおさん» はじめまして！すばるくんのお話も読んでくださったんですね！嬉しいです（*＾-＾*） (2017年6月22日 20時) (
レス) id: 01f2153411 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - はじめまして。すばるさんのお話素敵でした。大倉くんのお話も引き込まれてます。丸山くんが旦那さんだったなんて びっくりです。楽しみにしてまーす。 (2017年6月21日 22時) (レス) id: 3fad8f136d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なる | 作成日時：2017年6月17日 8時
