これでも仕事中です ページ20
.
二人っきりの資料室に
誰も入ってこないよう鍵をかけて
『Aさ。
これから言うことにアカンと思ったら
俺のこと叩くなり罵るなりしてな？』
と嘲笑うように言ったけど
悲しい大倉くんの顔に
時が止まるようだった
『A。俺がもし
.
.
.
お前のこと欲しい言うたら
…どないする』
.
いつか見た
オペラ座の怪人の一幕のよう
ファントムが鏡の中から現れて
クリスティーヌを連れ去るんでしょ？
危ない恋だとか
実らない恋だとか
そんな形の恋なんてオカシイとか
そんなことはどうでもよかった
｢…前言ってくれた、
“ 私のことを好きになれればいいのに ”
って言葉は有効、ってこと？｣
大倉くんはハッとして
そしてしっかりと頷いたから
お酒で忘れていたわけじゃなかったんだ
それだけで、嬉しくて
大倉くんの頬にキスをした
辛くて孤独な時間を、
大倉くんが忘れさせてくれたんだよ
.
.
そこからキスが深くなっていったところで
ストップをかけた
『何やねん(笑)今ええ時やろ』
｢ばか。仕事中｣
くすくす笑いながら資料室を出た
『…せやから、A
おまえはもう１人で泣く必要なんか
あらへんのやからな』
その言葉にまた泣きそうになった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 567人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なる(プロフ) - まおさん» はじめまして！すばるくんのお話も読んでくださったんですね！嬉しいです（*＾-＾*） (2017年6月22日 20時) (
レス) id: 01f2153411 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - はじめまして。すばるさんのお話素敵でした。大倉くんのお話も引き込まれてます。丸山くんが旦那さんだったなんて びっくりです。楽しみにしてまーす。 (2017年6月21日 22時) (レス) id: 3fad8f136d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なる | 作成日時：2017年6月17日 8時
